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来年前半までにNYダウは1万9,222ドルを目指す…ここから6,000ドルもの暴落はどう起こるのか=伊藤智洋

FOMCは緩和の方向性は、年後半に向けた対処のためか?

今回のFOMCでは、「年内に利上げはしない」「バランスシートの縮小を9月に終了する」など、1月の決定よりも緩和的な内容を発表しています。

NYダウは昨年10月の高値に接近する程度まで上昇、失業率が低水準で安定して、賃金も上昇している状況です。

2019年は、まだトランプ大統領の実施した減税、歳出拡大の効果を十分に期待できる年です。それにもかかわらず、多くの市場参加者の予想を超える決定となりました。

この判断は、今後の経済指標の数値にかかわらず変わらないもとしているので、現在のNYダウの値位置を考慮すると、良好な経済指標をきっかけにして株価が大幅高になり、インフレ圧力が強まることも想定されます。

利上げの有無や資産縮小の方法にあいまいさを残していた1月の決定の方が、FRBの方針としては、市場参加者にとってわかりやすいものだったように感じます。

このような明確な方針転換は、今年後半、対処しなければいけない何かがあるのではないかと疑いたくなります。

前述の通り筆者は、来年5月頃までの期間でNYダウが1万9,222ドルまで下げると推測しています。

FRBの今回の判断が株価下落に備えたものであるとするなら、NYダウは今年、10月~12月頃の期間で1万9,222ドル以下の目標値を達成するかもしれません。

株価下落のきっかけは、中国発の金融不安だと考えられます。長くなったので、この先の話を含めて動画にしました。

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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2019年3月25日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(NY金の展望、日経平均の今後のシナリオ)もすぐ読めます。

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『少額投資家のための売買戦略』』(2019年3月25日号)より一部抜粋・再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による

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