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「なんでアイツが?」春に吹き荒れる“嫉妬”と“マウンティング”の嵐から身を護る方法=午堂登紀雄

マウンティングが横行するコミュニティ

最近よくメディアに登場する「マウンティング」という行為も、嫉妬の歪んだ一形態です。

たとえば「あなたには子どもがいないからわからないよね」などという人は、子どもがいることが勝ち組であり、それで優越的な気持ちを味わいたいからです。

しかし実はそういう人ほど、自信がないとか、悩みがある、という、自分の生き方や家庭などで満たされない部分を持っているものです。だから自分に自信がなく、自分の優位性を示すことで安心したいのです。

そういえば、「まだ〇〇で消耗してるの?」という有名なブログがありますが、こうした「わかってないな〜」とか「まだ〇〇しているの?」「まだ〇〇してないの?」という発言も、自分を正当化し、認めてもらいたいゆえの自己肯定願望です。

自分の考えや行動は正しい、素晴らしいんだと思いたい。だからそれを他人に押し付けることで自分の選んだ道は間違っていないんだ、と確認したいのです。

満足していれば、それを他人に上から目線で迫る必要はないからです。

笑って受け流せる心の余裕を持つ

「余計なおせっかいよ!」「いまそれ言う?」と感じる発言も、嫉妬によることが多いと言えるでしょう。

たとえば職場で業績を上げた同僚や後輩に対し、「いまはうまくいっているかもしれないけど、そういうときほど足をすくわれるわよ」とか、「周りから調子に乗っているといううわさが出ているわよ」などという発言になります。

「こうしたほうがいいよ」「自分のためを思って言っているのよ」という言葉は、いい人を装いながら相手を貶める、狡猾なセリフです。

あからさまに言うと自分が嫉妬していることがバレてしまうので、それは避けたい。しかし助言や忠告という言い方にすれば、善人のふりをしながら相手を落とし、自分は負けたわけではないと思えるからです。

特に女性が集まるとこうしたマウンティングが行われやすいようです。たとえばキャリアウーマンは、自分は活躍しているとか仕事による充足感や忙しさをアピールし、専業主婦は子どもがいることの価値や旦那のスペックをアピールされ、イラっとしたという話はよく聞きます。

しかしマウンティングは自分の優位性を誇示したいだけなので、それでいちいち落ち込んだりイライラしたりするのは体力の無駄というものです。

相手のそういう心理状態(自信がないから認めてほしい、自分の方が上だと誇示したい)の弱さから出ている症状だということを知れば、こちらも笑って受け流す心の余裕もできるというものです。

そこで、「あ、いまマウンティングされた」と感じた場合、対処法として次の方法が考えられます。

Next: マウンティングへの対処法は?

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