2016年から有料店舗数も1店舗当たりの売上も減る負のスパイラル
こちらはぐるなびの決算資料にいつも出てくる折れ線グラフです。縦軸がストック型サービスの一店舗あたりの売上(ARPU)、横軸が有料加盟店舗数となっています。このグラフの線が右肩上がりになるのが理想的な成長曲線です。
しかしこのグラフを見ると、2016年度からどんどん左下に進んでしまっていることがお分かりいただけると思います。
つまり、1店舗あたりの売上が減り、有料店舗数も減るという負のスパイラルに陥ってしまっていたことが、このグラフから読み取れます。
売上の内訳を見てみると、棒グラフ赤色の部分のストック型サービスの売上が次第に落ちてきており、スポット型サービスで穴埋めしようとするも追いつかずに、全体としてマイナスになっているということが読み取れます。
なぜこのようなことになってしまったのか?というシンプルな質問に対して、ぐるなびが分析した原因が記載されているのが、このスライドになります。ここには具体的に「3つの遅れ」が挙げられていますが、一言でまとめると「市場の変化に対する打ち手が全て遅れてしまった」ということになるのではないでしょうか。
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