米国経済がリセッション入りする確率
目下のところ、アメリカ経済が「向こう1年以内のリセッション入りする」確率は、ほぼ半々(50%)。
ざっくりと言えば半々(50%)ですが、これではあまりにも芸が無いので(なんだか、当てずっぽうみたいなので)、もっと正確に言えば、「向こう1年以内にリセッション入りする確率」は40%。「リセッション入りしない確率」は60%。
1998年の秋には、グリーンスパン前議長は0.25%の利下げを3回連続断行して、アメリカ経済をして「ITバブル形成」へと導いています。
ITバブルが弾けて、そしてアメリカ経済がリセッション入りしたのは、1998年9月から数えると、それぞれ23か月後(ITバブル崩壊)と30か月後(リセッション入り)でした。
1998年秋の「激震」は後から考えると、アメリカ株をざっくり買い増す「ビックチャンス」だったのです。
1998年秋の「激震」は、FRBが利下げしてくれたので、米国経済の拡大期をさらに3年近く先送りしてくれたのです。
自由主義、最後のバブルがやってくる?
巡り巡って2019年。
この秋、香港や台湾などで米中間の緊張が高まってアメリカ株式市場が大きく崩れたならば、その時はアメリカ株をざっくり買い増す「ビックチャンス」となるかもしれません。
そして、これは、「最後のチャンス」になるかもしれません。
なぜならば、次の「最後のバブル」が弾けたならば、アメリカFRBにはもう「利下げの糊代(のりしろ)」が残っていないからです。
数年後のアメリカ経済は、日本やユーロ圏に続いて、「ゼロ金利の世界」近辺へと沈んでいることでしょう。
何はともあれ、秋の終わりには「自由主義、最後のバブル」がやってくるかもしれません。
【要注意!】なお、資産形成および投資は、必ず「自己責任」でお願いします。この記事は藤井まり子の個人的見解を述べたもので、当メルマガ及び記事を読むことで何らかの経済的及び精神的被害を被ったとしても、当方は一切責任を負いません。
『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』(2019年8月27日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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