「極端な左寄り」バーニー・サンダース氏を後押しするアメリカの格差問題
一方、民主党候補者指名争いですが、かつてのアメリカでは絶対にあり得なかった社会主義者が堂々と思想を述べ支持を集めています。それだけアメリカ社会は格差問題が根強いのでしょう。
特に多くの若者が、サンダース氏を支持しています。公立大学授業料無償化が支持されているのでしょう。
アメリカの大学授業料は、年々高騰を続けていることが問題とされています。学生は在学中に学費ローンで350~400万円もの借金を背負い、社会人になってその返済に追われています。家を買うどころの話ではないですね。
高学歴の低所得者…このような言葉が飛び交っています。中国も同じ現象ですよね。最も中国の高学歴者は職がないことによる貧困、アメリカは借金を抱えることによる貧困という構図です。
日本とは文化が異なる選挙戦
ヒラリー・クリントン氏は、アフリカ系やヒスパニア系の支持を得ています。
貧困問題を彼ら特有の差別問題と捉えていて、サンダース氏は社会主義なので、肌の色は関係ない皆平等という思想から、サンダース氏ではなくクリントン氏を支持する理由のようです。
複雑ですね。民主党もまだまだ混戦が続きそうです。
アメリカ人は、献金は表現の手段のひとつ、選挙は大切な意思表示の場と捉えているようです。投票率も高くはないことがありますが、それは予備選で支持候補者が落選したら選挙に行かないという行動が原因です。
はっきりとしていますね。選挙に関しては、日本とはちょっと文化が違うようです。
『らぽーる・マガジン』(2016年2月22日号)より一部抜粋
※タイトル、本文見出し、太字はMONEY VOICE編集部による
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