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医療法人の貸借対照表を見るときポイントは?業種によって異なる決算書の特徴を捉える

7.銀行がみるポイント…融資判断の病院分析「安全性」「収益性」

『安全性』

<自己資本比率>
医療法人は利益を配当になどで外部に出せないため、過去の利益はすべて純資産として積み上がっている。つまり自己資本比率は、高ければ高い程望ましい。自己資本比率が低い場合は、過去に赤字体質だったり大幅な赤字を計上したりなど何らかの理由がある。その点を明確にすることが重要。

<固定長期適合率>
また装置産業であるため固定資産が過大になるケースが多い。この比率、固定資産への投資が長期資金でどれだけ賄われているかを示し、100%以下である事が望ましい。

<総資本回転率>
これは総資本の運用効率を見る指標。現金預金・売上債権・棚卸資産・固定資産などに分解して分析するのが一般的。この数字が高ければ高い程少ない資本で大きな売上げを上げる、すなわち効率的な資本の運営につながっていく。一般企業においては目標値の目安は1回とされている。1回を超えている企業はかなり効率的な資本の運営ができている。しかし病院は装置産業であり、土地・建物を中心に多額の設備投資が必要なため、福祉医療機構のデータによると、一般病院の平均値は0.84回と1回を切っている。一方施設が老朽化していれば減価償却により固定資産の簿価が小さく、この数値は高くなる。つまり建築年数と総資本回転率のバランスをみることが重要

<固定資産回転率>
この指標は企業規模に対する設備投資額の妥当性や施設の老朽化の状況を端的に示すものであり、平均は1.37回である。この数値が高ければ高い程効率の良い経営が行なわれているといえる。一方で設備が老朽化し、建て替えなどの必要性が高い可能性がある。

『収益性』

<総資本医業利益率>
医業利益率と総資本回転率を掛け合わせて算出した数値。この数値が低い場合は利益率に問題があるのか、資本の運用効率に問題があるのかに分けて分析する必要がある。

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お金持ちになりたいけどお金のことよく知らない人へ』(2020年1月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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