損切りが遅れるほど感覚はマヒしていく
実は、こういった損を確定させることに拒否反応を示すことが「損切り」を決断させない理由となっています。
さらにいうと、いつまでも損切りできないことで、額が大きくなると、感度がだんだん鈍ってくるのです。
わかりやすくいうと、こんな感じ。
A店で1万円で販売されている商品が、歩いて15分ほど先にあるB店で7000円で売っていれば、ほとんどの人がB店まで足を伸ばすと思いますが、同じくA店で30万円で販売されている商品が、B店で29万7000円で売っていれば、どうでしょう。
いずれも3000円の差額ですが、感覚が異なることを感じる人も多いはず。
要するにあまりに金額が大きくなると、どっちでもいいと感じる!?
損が大きくなり過ぎると、開き直りというか、もうどうにでもなれみたいな気持ちになってしまう人がいるのです。今のうちにサッサと決済しておけば、こんなに大きな損にはならなかったのに…という経験に覚えのある人もいることでしょう。もし、含み損のまま放置している株やFXのポジションがあるなら、もう一度見直してみる価値があるかもしれません。
多くの人が「損失回避性」のトラップに陥っているとするなら、これに逆らわない限り株やFXで稼ぐのは難しいのですから!
『FPO公式[FX・株式投資 応援メルマガ]』(2016年3月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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