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Amazonや楽天も潰される?中国第2位のECに急浮上「拼多多」とは何者か=牧野武文

消費者が価値を生み出している?

今回は、この拼多多とはどんなビジネスモデルなのか、強みはどこにあるかをご紹介します。

その前に、ちょっとだけ、前振りを。「C2B」という用語は、多くの方にとって馴染みがないと思います。B2C(消費者ビジネス)やB2B(法人ビジネス)は理解しやすくても、C2Bは初耳という人もいるのではないでしょうか。

ネットの用語辞典のようなものには「消費者が企業に対して商品やサービスを提供するビジネス形態」と説明され、リサイクル品買取ビジネスや太陽光発電による売電などが例として挙げられています。間違いではありませんが、これはC2Bのごく素朴な形です。

取引というのは、価値を生み出し、その価値を金銭に交換することです。家電メーカーは炊飯器という価値を生み出し、消費者はその価値に対して対価を支払います。これがB2Cです。

すると、C2Bとは、消費者が何らかの価値を生み出し、それに対して企業が対価を支払うということになります。アフィリエイトビジネスもC2Bです。アフィリエイトは、消費者がブログやウェブで集客をし、それを企業に送客して、報酬を得ています。

では、拼多多では、消費者がどんな価値を生み出しているのでしょうか。それを意識しながらお読みください。

拼多多の類を見ないビジネスモデル

拼多多のアプリやミニプログラムを開くと、まず驚くのがその安さです。

拼多多で最も売れている商品はトイレットペーパーです。あるトイレットペーパーは、50ロール(半年分)が6.8元(約106円)で売られています。1ロールじゃないですよ、50ロールまとめて6.8元なのです。とんでもない価格です。

とにかくほとんどの生活用品が、とんでもない安さなのです。日本人が初めて100円ショップというもの体験した時の驚きの10倍ぐらい、中国人も驚いたのではないでしょうか。

しかし、あまりに安すぎて、なんか怪しいと思ってしまいますよね。実際、拼多多では当初、偽ブランド品、粗悪品による事故が多発しました。

そのため、都市住民からは「貧乏人のEC」と見下され、地方都市や農村の消費者が主に使っていました。日本企業もこの安さでは出品しようがないため、ほとんど視野に入っていなかったのだと思います。

ところが、拼多多の本質が知られるとともに、都市にも「隠れ拼多多ユーザー」(拼多多を使っていると言うのは少し恥ずかしいことになっています)が増えていき、最近では都市の人も堂々と「拼多多にハマっている」と言い出す人が現れています。

地方都市と農村から始めて、急速に利用者数を増やしているのは、都市への進出がうまくいっているからです。拼多多はただの「安かろう、悪かろう」の激安ECではなくなっています。

Next: やがてアリババを倒す? 拼多多の人気に火を付けた3通りの購入方法

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