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「裁定解消売りに押された」に納得する個人投資家は負け犬=近藤駿介

マーケットをより多角的に見る

多くの投資家は、「相場を当て」「相場をトレース」することでリターンを出そうとしている。確かに「相場を当てる」こと以上に大きな収益をあげる方法はない。

しかし、「相場を当てる」こと、「相場を当て続ける」ことは、例えジョージ・ソロスでも、ウォーレン・バフェットでも不可能だ。例えて言えばシマウマが「チーターと同じ位早く走れたらライオンに捕まることはない」と考えるのと同じようなこと。

重要なことは、自分達とは異なった価値観を持った投資家が同じ市場に存在していることを認識することだ。

「ヘッジファンド」などは、「相場は利用する」が、「相場をトレースする」とは限らない。

例えば、「株を買う」という判断をした場合、「(ETFを含め)現物株を買う」「先物を買う」「コールオプションを買う」「プットオプションを売る」という、4つの選択肢がある。

この中で、どの選択肢が最も効率的か、どの選択肢が自分の相場観に合っているのか、どの選択肢が自分のリスクリターンに相応しいのか…。こうしたことを考える習慣を身に付ければ、自ずと「ヘッジファンド」がどのように動く可能性があるのかは想像できるようになる。

こうした習慣を身に付けるためには、オプションや裁定取引などに関する最低限の知識を身に付けておかなければならない。

デリバティブの本質を押えておけば、現物株市場とデリバティブ市場がどのようなメカニズムで影響し合っているかを想像できるようになる。

そしてそれは、結果的に投資家の相場観の向上をもたらすことになる。

決してそれは「相場予知能力」が上昇するからではない。デリバティブ取引の本質を身に付けることで、市場をより多角的に見られるようになるからだ。言い換えれば「相場観察能力」が上昇するということである。

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近藤駿介~金融市場を通して見える世界』(2016年3月22日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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ファンドマネージャー、ストラテジストとして金融市場で20年以上の実戦経験を持つと同時に、評論家としても活動してきた近藤駿介の、教科書的な評論・解説ではなく、市場参加者の肌感覚を伝えるマガジン。

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