FX取引で不運ばかり重なって「大ラッキー」が起こらないのはなぜか?=児島康孝

なぜFXでは、大損失はあっても大ラッキーは少ないのでしょうか? この点を分析していて、驚きの内容が判明しました。6月9日「英国総選挙」の例で解説します。(『ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!』児島康孝)

誰かに監視されてる気がする…それはあながち間違いではない!?

大損失ばかりが起きやすいFXの謎

なぜFXでは、大損失はあっても、大ラッキーは少ないのでしょうか? この点は、損失はポジション解消を引き伸ばし利益はすぐ確定しやすいことに理由があるとも言われています。

為替が大きく動くのは、やはり指標などが多いです。持っていたポジション、持続していたポジションが指標で一気にやられて、「強制ロスカット」というケースはよく見られます。

しかし、なぜ、大損失はあっても、大ラッキーは少ないのか? 確率ならば半々ですが、大損失の方が起きやすいのは衆知のとおりです。

つまり、なぜか逆方向にポジションを持っていて、指標などの発表に巻き込まれてしまう。これは、なぜなのでしょうか?

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ポジションはなぜ曲がるのか?

指標や大きな発表で大損失を受ける場合、それまでに利益を確定できないポジションを持っていて、そのまま突入というケースが多いです。

それで、損失が一挙に拡大して、ジ・エンド。

レバレッジのかけすぎなどいろいろと言われますが、「なぜ、大ラッキーが少ないのか」についてはあまり言われていません。

損失があったが、指標の発表で大ラッキーだった」。こういう話が、もっとあっても良さそうですね。しかし、なぜか、損失の方向ばかりが目立ちます。

実際にFXトレーダーの方でも、大損失はあっても、大ラッキーの経験というのはあまりないのでは?と思います。この点を分析していて、驚きの内容が判明しました。

それではまず、6月9日の「英国総選挙」のケースを見てみましょう。

「英国総選挙」に仕掛けられた罠

午前6時(日本時間)の出口調査の結果発表とともに、ポンド・ドルは200PIPS規模で大きく下落。この時間に投票が締め切られ、メディアが一斉に議席予測を発表したわけです。

(日本の選挙でも、午後8時に一斉にメディアが議席予測を発表しますね。これは、午前と午後にわけて投票所出口でアンケート調査を行い、選挙結果を予測しているためです。投票前の事前予測は違っていても、出口調査の結果はおおむね正確です。)

ポンド・ドルは、買いポジションはひとたまりもない急落です。

おそらく、ポンド・ドルを買っていて、一挙に損失を被った投資家は多いでしょう。一方、ポンド・ドルを売っていて、大ラッキーだったという投資家は少ないでしょう。

このカギは、発表のおおむね16時間~20時間前の相場の動きにあります。おおむね16時間~20時間前としたのは、私が4時間足を使っているためです。

さて、ポンド・ドルは、前日の6月8日(木)の日本時間16時頃に高値を付けています。翌日=6月9日(金)の午前6時発表の14時間前です。

6月7日(水)の23時台につけた、目先高値1.2968付近を上に抜けようとして、1.2975付近で頭を押さえられています。この欧州時間であれば、このまま上に抜けてもおかしくはないのですが、わずか7PIPSぐらいしか超えていません

そして、ポンド・ドル相場は、それまでの上昇基調が一転して、下げ始めます。つまり、買い方向で抜けたところを一転して売られたので、買いポジションの投資家が取り残されます。そして、買いポジションをそのまま持続していると、翌日6月9日午前6時の急落に巻き込まれるというわけです。

6月8日の16時から、発表の6月9日の午前6時までは、14時間ぐらいです。この間、買い方向で持続すると、結局、なぜか、大損失に遭います。

Next: 指標発表の16時間~20時間前の動きに要注意。ECB政策金利発表でも…

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