1ドル=103.00~104.50円を想定
これだけの株高かつ、米長期金利の上昇、さらにFRBのテーパリング観測などの条件が揃って、この程度の反発ですから、やはりドル円の上昇余地は小さく、トレード戦略として基本的に戻り売りというのは変わりません。
現段階では、104.00円の節目ラインが強めの上値抵抗となっていますから、まずはここをブレイクできるかどうかでしょう。ここを越えると、日足ベースで104円台半ば、さらには104.60円近辺にある89日移動平均線という大きなかべが立ちはだかることになります。
トレード的には、すでにそれなりに上昇しているので、軽くショート(売り)ポジションを持って雇用統計を迎えても良いでしょう。予想を上回る数字が出た場合は、即損切りです。
一方で、悪い数字を懸念して株価も下がる流れとなれば、103円台前半ぐらいまでは下がりやすいですから、非農業部門雇用者数がマイナス圏に落ち込むような数字が出た場合は、株価の値動きを見ながら、利食いのタイミングを狙っていけば良いでしょう。
株価が下がらないのであれば、103円台半ばぐらいでさっさと利食いするのがベターな判断になりそうです。
現段階では、そう簡単にドル買い戻しの流れが継続する、転換点になるとは考えていませんが、状況がやや変わりつつあるだけに、少し注意しながら見ていただければと思います。特に強い数字が出てしまうと、短期的にはドル高の流れになりそうなイベントです。
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年1月8日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による