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血税73億円垂れ流し「五輪観客用アプリ」なぜ開催中止を想定せず?菅内閣は国民を完全に舐めている=原彰宏

観客向けアプリ開発費は約73億円

さらに東京五輪・パラリンピックの観客向けのアプリを開発しているようです。

「オリンピック・パラリンピック観客等向けアプリ(仮称)」(オリ観アプリ)というもののようで、感染防止を目的として、今年1月から開発が始まったようです。

海外からのアスリートや大会関係者、観客ら120万人の利用を想定しているというのですが、どうやら東京五輪・パラリンピックの無観客開催は眼中にはないようです。

その費用はなんと約73億円!

菅総理は、国会質疑でその費用の大きさを「知らなかった」と答弁しています。

COCOA開発費用は約3億9,000万円、今度のアプリ開発費は、COCOAの約18倍にもなっています。

「オリ観アプリ」があればワクチンも14日間待機も免除?

問題は、「オリ観アプリ」が、外国人観客の14日間待機免除を前提とするものになっているようです。ワクチン接種も義務付けられないようです。

どうやら政府としては、入国客にワクチン接種を義務づけず、アプリで済ます動きがあるのです。

一体どういうことでしょう。

厚生労働省からも、「アプリの機能が不十分なら、五輪後に感染爆発を招く。誰が責任を取るのか……」という懸念の声が伝わってくるとのことです。

同じ言葉を繰り返しますが、一体どういうことなのでしょう。

「オリ観アプリ」は、海外からダウンロードできるのか、スマホを持っていない人はどうするのかなど、運用方法を詰め切れていないそうです。

まさに、政権の五輪ありきの姿勢が見て取れます。

無観客開催の可能性は考慮されていない

「オリ観アプリ」の想定対象者は120万(観光客80万人+選手団や関係者40万人)となっていますが、橋本聖子担当大臣の答弁では、選手は1万5,000人だそうです。

もし無観客開催となれば、選手1万5,000人のために、73億円もの開発費をかけたことになります。

菅首相は17日の衆院予算委員会で「五輪以外の場面での活用も視野に入れて開発を進めたい」と答弁しました。

しかし、立憲民主党の尾辻かな子議員に「仕様書や契約書に書いていない」と突っ込まれていました。

Next: 「スガノアプリ」との揶揄も。本当に五輪を開催できるレベルなのか?

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