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花王の化粧品は「マスク時代」に生き残れるか?迫られる3つの戦略転換。今さらカネボウとブランド統合した理由=馬渕磨理子

中国マーケットのシェア拡大

中国のスキンケア市場は366億ドルのマーケットであり、コロナ禍でも拡大を続けています。

20年の花王の化粧品事業の中国売上高は前年比20%増と好調でした。日本のマーケットよりもEC化が進んでいることが売上高を支えています。

花王<4452> 日足(SBI証券提供)

花王<4452> 日足(SBI証券提供)

また、資生堂も中国マーケットのシェアを拡大しようと計画しています。中国を視野に入れると、ロレアル、米エスティ―ローダなどの海外勢とのシェア拡大競争が意識されます。

花王とカネボウの統合に時間を費やすことで、シナジーを生み出すことができずに、資生堂に遅れを取ってしまった花王ですが。花王の手元資金は3,000億円以上あり、財務面に強みを持ちます。

高価格帯の化粧品事業のテコ入れや中国を含むグローバル展開も十分に可能なポテンシャルがあると言えるでしょう。

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image by:Jonathan Weiss / Shutterstock.com
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本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年3月30日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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