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菅首相「今さら訪米」で持ち帰る中国包囲網参加と戦費負担の置き土産。卒業旅行のツケはすべて国民に=今市太郎

「財布」にされる日本

2008年のリーマン・ショック以降の米国の金融緩和と財政出動のレベルは、すでに第二次世界大戦時における対GDPの戦費を軽く超えています。

連邦債務の合計は80年代のレーガン政権時に「双子の赤字」と言われた負債の30倍にもあたる、日本円にして3,000兆円を超える状況になっているわけです。ですから、そもそも資金的に他国と戦争をできるような状況ではないことが伺えます。

つまり日本からの資金調達のために、すでにレームダックとなった菅首相を「先送り事項」確認のために呼びつけたと見れば、かなり納得のいくものがあります。

それにしても、米中の戦争のために日本が多額の戦費を米国債購入で賄うというのは、あまりにも割に合わない対応で、この国が相変わらず米国の属国であることを強く感じさせられるものがあります。

どんな「おみやげ」を持たされるのか

この時期、毎年恒例となっている国連総会に日本の首相が参加して、スピーチをするというのもオンライン上では予定されていたようです。

しかし、日本の国会で発言しても何を言っているのかよくわからない菅首相がレームダック状態でスピーチするなどというのは、まさに誰も興味をもたない話でしょう。

そもそも世界の迷惑にならないよう、にスピーチなどは中止すべき状況にあります。

残るはバイデン大統領から、いったいどういう無理難題を押しつけられることになるのかが、最大の心配事となりました。

すでに菅政権には、そのアウトラインはなんらかの形で伝わっているはずで、自民党総裁選の華々しさとは裏腹に、死んだような目をしながら米国から毒まんじゅうがぎっしり詰まったリスクのつづらを背負わされて帰国する姿が目に浮かぶ状況です。

Next: バイデン政権のお眼鏡に適う総理大臣は誰なのか?

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