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公安が尾行?山添拓議員「撮り鉄」書類送検で露呈、令和の特高警察的“赤狩り”再開の狼煙=今市太郎

共産党の山添拓参議院議員が電車を撮影するために線路を違法に横断して書類送検された事件がありました。「撮り鉄」として強引に線路に入り込んだのかと思いきや、調べて見ると、むしろ警察権力の強引な介入ではないかという疑問が出てきます。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2021年9月27日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

山添拓参議院議員「撮り鉄」行為で書類送検の違和感

9月18日、共産党の山添拓参議院議員がツイッターで2020年11月に「撮り鉄」として秩父鉄道の鉄道写真を撮りに行った際に、線路を横断した行為を埼玉県警秩父警察署から指摘を受け、実に10か月後の今頃になって軽犯罪法違反で書類送検されたことを呟きました。

これに非常に不思議な違和感を覚えます。

このツイートを目にした当初は、事実関係もよく判らなかったことから、最近よく目にする「撮り鉄」が強引に線路内に入って、写真撮影を行うような行為を山添議員も行ったのではないかと漠然と思ったわけです。

しかし、どうも同議員が冒したとされる状況は、まったく異なるものであったことが見えてくることになります。

山添議員が横断した線路は「勝手踏切」とされるもので、地域住民によって道がつけられ、水路に渡し板がかけられていた箇所を、列車がいない時間帯に注意しながら1秒程度で渡ったとのこと。

それについて埼玉県警秩父警察署から軽犯罪法違反の指摘を受けて、今回、書類送検されることになったというのです。

ここで、2つの大いなる疑問が生じることになります。

摘発の「経緯」が謎すぎる

まず1つ目の疑問は、この摘発に至った経緯です。

「撮り鉄がうろうろしている」ということで、地域住民が通補したことで発覚したのか。あるいは、所轄の警官が警備していて見つかったことなのか。という問題です。

今回の当該案件の報道では、このどちらも摘発のきっかけとして登場していません。

「勝手踏切」(私設の踏み切り)は、国土交通省が把握しているだけで、全国で1万7,000箇所も存在しています。私が子どもの頃から育った鎌倉・江ノ電の軌道上でも、数十か所の私設踏み切りが存在します。

撮り鉄の類がよほど常軌を逸した行動を線路内で取らないかぎり、地域住民が警察にわざわざ通報することなど見たことはありません。

また所轄の警察官も、こうした場所を横断する人をいちいち摘発することなど、一度も見たことはありません。

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