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バイデンの外交下手が招いたウクライナ危機。“資源強者”中露に追い込まれているのは欧米側=角野實

欧米は資源獲得競争で中露にボロ負けしている

米国と中国の立場を考えた場合、そして現在、起こっている中国との資源獲得競争は日本をも含め欧米のボロ負けの状態で中国が譲歩する条件にはなり得ません。

少なくても、メンツを保つようにロシアに制裁をしていただけませんか?と遜らないと、その可能性は少ないのに、横柄に制裁しろ、と言って、どの口が言うのだ、という結果になるのは明らかなことでしょう。

そのくらい資源獲得においては中国の圧勝という状況をほとんどの方が理解をしていません。安い資源を獲得できる、というのは力の源泉であり、その技術は中国にはない、とは言えない状況です。安い資源を獲得できるのはロシアも同様です。

今の報道はそのことをまったく理解していなく、たんに反戦だの、平和といえば購買部数や視聴率が上昇するという点でしか報道をしていない、と考えています。平和というワードを出されれば、反対を表明しづらい。そういう世の中のセンチメントでは、それが賢い作戦でしょう。

その資源獲得競争は、圧倒的に確保しているのが中国で、その力の源泉は人民元高だよ、と何度も言った通りです。つまり人民元安が、きのう、大幅に五輪か、制裁か、コロナかはわかりませんが安くなったので、中国の買い付けが止まっただけの話です。

結果として原油を筆頭に大幅安、ということになっただけの話です。

このまま、人民元安になるのか、また人民元高になるのかは共産党の胸先三寸でしょうが、アメリカとの対立を考えれば、もっと人民元高にする…という判断になると思います。

ゆえに人民元安が収まれば、資源は単なる押し目ということがわかります。しかし、共産党がやっぱり人民元安にすると決定すれば、資源は頭になる可能性もあります。しかし、中長期に考えて環境資源の奪い合いは変わりませんので、また上昇するでしょう。

中露をバカにしすぎている無礼なバイデン

つまり資源獲得競争においては圧倒的な敗北を欧米がすることは現時点で決まっている状態で、中国やロシアに偉そうに命令できる立場にないのを、バイデンもブリンケンも偉そうに中国・ロシアに行うわけです。

バイデンが就任当初にプーチンを人殺しといい、その意趣返しがエネルギー高であり、ウクライナ侵攻というように、中国やロシアをあまりにもバカにしすぎている。もう少し対等なパートナーとして交渉ができないものか、と思います。

どうせ、また習とプーチンに仕返しされるだけの話です。本当、偉そう、と思います。トランプでもここまでバカにした態度は見せなかったと思います。

現実に北の将軍さまはトランプの言うことは聞きます。これは実際の交渉ではトランプがきちんと相手の人格を認めたようなことを行ったから、こういう結果になったと思います。相手をバカにしたような態度の外交もいい加減にせよ、と思います。何度も言っておきます。バイデンほど外交下手はみたことがなく、ことごとく仕返しをされて窮地に陥るアホな大統領は、稀にみる無能ぶり、ということです。個人的な意見ですのでご容赦ください。

要は、中国がアメリカにバカにされている態度を取り続ける限り、人民元高が収まるようなことはないでしょう、ということです。

参考までに習からG2を提案され、それを一蹴したオバマも人民元高という仕返しをされ、自身の環境政策をすべて失敗に追い込まされているのです。もう、こういう勝負はハナから結果がわかっているのに、態度を改めない。特に米民主党にあきれ果てるだけの話です。バイデンもそういう結果になるのに、環境ブームなのは、滑稽な話です。もちろん、この見通しが変われば、また、変更の方針をお話しします。

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