高配当株投資の次のステップ
最後に、配当株投資をやって、ある程度わかってきた時点で次に進んでほしいところがあります。
それが増配銘柄への投資です。
今回は『株価と業績は一定で、配当利回りが高い』という条件で探してきましたが、もっと良いと思える投資が増配銘柄です。
配当が増えるためには、当然利益が増えないといけませんよね。利益が増えたため、配当が増えるわけです。
すなわち成長銘柄といえます。
例えば配当が徐々に増えていったとします。買った当初は利回りが1.5%しかなかったとしても、利益が2倍になって配当が2倍になったとしたら、利回りは3%になりますよね。つまり買った金額に対して、高配当となるわけです。
配当性向が一定だとしたら利益が当然増えていますから、配当が2倍になるということは株価も2倍前後になっている可能性が高いです。株価の上昇と配当利回りの向上、この両方を得ることができて、それはすなわち成長する企業を見極めるということなので、次の成長株投資のステップを踏むことができます。
バフェットのコカ・コーラの投資事例
これを代表的に示しているのが、ウォーレン・バフェットのコカ・コーラへの投資事例です。
バフェットは1987年にコカ・コーラに投資しました。株価は見事に上昇して、バフェットを代表する投資事例になっています。
株価だけでなく、配当にも注目してみましょう。
バフェットは現在分割後の価格で、およそ3.2ドルでコカ・コーラを取得しています。これが現在60ドルぐらいあるんですが、その間に当然業績が増えて配当も増えていて、直近1年の1株当たり配当が1.72ドルです。
バフェットは3.2ドルで取得していますから、その取得単価に対する利回りが53.75%もあります。つまり、3.2ドルで投資したコカ・コーラは、毎年毎年その半分ずつぐらいは配当で返ってきていたんです。
そう考えると、バフェットがコカ・コーラを売る理由はありませんよね。
当然元は取ってますし、それがどんどん配当で増え続けるわけですから、まさに金の成る木になっています。
どうしてそれができたのかというと、コカ・コーラという成長銘柄を見つけたからに他なりません。当然この間に株価も20倍になっていますから、良いことしかないわけです。