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2022年のいま始めるべき「高配当株投資」完全マニュアル~初心者・老後資金作りに最適な理由とデメリット、おすすめ銘柄も=栫井駿介

お気に入りの5銘柄・あるいはセクターを見つける

では次に、お気に入りの5銘柄、あるいはセクターを選ぶ方法を解説しましょう。

まず最初は、業績推移や事業内容から、業績は堅調に推移しているか確認します。

マネックス証券の銘柄スカウターというものの中で企業の概要や業績を分かりやすく確認できますので、まずマネックス証券の口座を開くことがオススメです。

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これはソフトバンクの携帯会社の推移ですが、増収増益にはなってるので堅調といえるでしょう。利回りが5.7%ぐらいありますから、数字上は結構良い高配当銘柄であると考えられます。

単純にこの売上高利益だけではなく、もっと見てほしいのがキャッシュフローです。
いくら目先の利益が出ていても、事業のために投資をしなければならない場合、配当は基本的に出せないというパターンもあります。

ソフトバンクに関しては赤の折れ線グラフがフリーキャッシュフローといって、最終的に会社に残るお金ですが、これが常にプラスで推移していますよね。これもかなり安定的です。これがプラスか下の方、マイナスなっていないか確認する必要があります。プラスであれば大きい問題はないんじゃないかと考えて良いでしょう。

配当性の確認

さらに、配当の利回りが高くても、実はもう1つチェックすべき数字があります。それが配当性向です。配当性向というのは、利益のうち何%を配当に出しているかというものです。

これが100%を超えていると、稼いだ利益よりも配当を出しているため、持続的ではないといえます。ソフトバンクのものを見てみると、配当利回り78.1%。平均で30%ぐらいなので、高いといえば高いですが、これでも余力はまだあるということを表します。

配当の推移

そして次は配当の推移です。

ここが増えたり減ったりしてガタガタになっている企業もあります。それはつまり、今の利回りはあてにならないと考えられますよね。

このソフトバンクに関しては基本増配をしないものの、横ばいに推移しているので安定的といえます。

株価の推移

そしてもう1つのポイントに株価の推移があるんです。こういった安定的で配当をちゃんと出し続ける会社の株価は、かなり安定してきます。

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株価が動くにしても、このようにボックス圏で動くことが非常に多いです。このため、株価の推移が分かりやすいといえるでしょう。

これが分かると、どういうときに買うべきかも分かってきます。

何度も口を酸っぱくして言ってますが、高配当株投資の場合は、株価が下がったときに買うと投資効率が良いです。つまり、ボックス圏の下の方、安い時に買う方が利回りも高いですから、高い利回りが享受できるというわけです。

株価が上がったときに、つい「まだ上がるんじゃないか」と思ってしまいますが、先ほどこの高配当株の大前提として、業績は成長しないことが多いと言いましたよね。
従って、株価が上がり続ける見込みはなかなか無いわけです。

やはりこのボックス圏の高値になったときは、売った方がより効率のいい投資ができると考えられます。

そして株価が上がったということは配当利回りが下がっているため、その時に売って、さらに良い高配当株に入れ替えていくやり方ができます。
こうなると配当を得ながら、その間のキャピタルゲインを得ることも出来ます。

もちろん、持ったままでも良いですが、これをやるかどうかは自分がどんな投資をしたいかということに繋がってきます。これをやっておく事で、株価の変動に応じてどう投資して行くべきか、売買すべきかという感覚も身に付けられるため、ぜひこれも意識してやっていただければと思います。

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