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他人の寿司へのイタズラ続出…はま寿司が被害届提出も犯人“逃げ切り”の公算大?性善説が前提の回転寿司システムはもはや崩壊寸前か

他人が注文した寿司へのイタズラ行為を撮影した動画がSNS上で拡散している件で、被害に遭ったはま寿司が、警察に被害届を提出する方針だと明らかにしたようだ。

問題の動画は1月9日ごろにInstagramに投稿されたもので、レーンの上を流れる他の客が注文した寿司の皿にスプーンに盛ったわさびを乗せるといった内容。その行為に非難が相次いだことで、当該動画はもとよりアカウントも程なく削除された模様だが、他のSNSなどへの動画の転載が相次ぐなど炎上状態が続いている。

はま寿司側は一部メディアの取材に対し、加害者が店に連絡し謝罪もあったことを明かしたうえで、それでも事態を重く見て、警察に間もなく被害届を提出する予定だと話したという。

性善説で成立していた回転寿司のシステム

はま寿司を舞台とした客によるイタズラ動画の拡散は今回だけでなく、同時期にはレーンを流れる他人の注文した寿司を横取りして食べるという動画が、同様にSNS上で拡散されたばかり。

さらにはま寿司といえば、古くは10年程前の2013年にも、他の客が注文したネギトロ寿司にタバコを刺した写真がTwitter上にアップされるという“客テロ”事案が発生している。以前はTwitterで最近はInstagramやTikTokと投稿先こそ変わっているものの、いずれも自らの迷惑千万な行為をあえて晒すことで注目を集め、肥大した承認欲求を満たそうとする幼稚な人間による蛮行ということで相違ないようだ。

1950年代に誕生した回転寿司といえば、説明するまでもなく不特定多数の客の前や横を通るレーンやコンベアの上を、皿に乗った寿司が流れていくわけだが、自分が食べたい寿司あるいは注文した寿司の皿以外に触れるのはご法度というのが、いわば暗黙の了解というか大前提のお約束。

逆に自分が食べない寿司や皿に対してイタズラをすることなど、真っ当な人間ならあり得ないだろうといった“性善説”でもって、その秩序が60年以上にわたり守られてきたわけだ。

しかし、今回取沙汰されている“わさび乗せ”や“横取り”といった他人の寿司へのイタズラは、そんな回転寿司店における大前提を根底から覆すといっても過言ではない行為で、しかもそれが立て続けに起こったとあって、利用者からも「しばらくは安心して食べに行けない」といった声も少なからずあがっている状況。

はま寿司側としても、それは決して看過できない事態ということで、これ以上の客テロ発生を防ぐための、いわば“見せしめ”といった意味合いも含みつつ、今回の被害届提出の方針となったものと推測されるところである。

過去にも“客テロ”に被害届提出も…

SNS上の反応をみると、今回のはま寿司によるある種の“強硬姿勢”に対しては、「当然だよ」「絶対に許すべきではない」などと、大いに賛同するといった声がかなり多いといった印象。

しかしながら、はま寿司がこの手の“客テロ”に対して、被害届を出すのは今回が初めてではないようである。

というのも2019年には、他人が注文した寿司を素手で触ったうえで、大量のわさびを仕込んでいる様子が映された動画がSNS上で拡散したのだが、この際にはま寿司は警察に被害届を提出したと公表。しかしながらその後の進展は、はま寿司側の報告もなければメディアの報道もなく、犯人がそれ相応の償いをしたのか否かは不明といった状況だ。

その際に拡散された映像を見ると、犯人とみられる人物はまだ若そうで、その将来を案じて情報をあまり公開しないようにしているのでは……といった話も考えられるのだが、それだと意図していたような“見せしめ”や“抑止力”にはならないというのは当然の話。となると、あるいは被害届は出したものの結局は犯人の特定には至らず、そのまま有耶無耶になったという経緯も大いに考えられそうだ。

ちなみに、今回取沙汰されている2件に関してだが、“わさび乗せ”に関しては犯人から謝罪したいという連絡が店にあったようだが、責任を取るべく自らの身分を明らかにしたかどうかは不明で、穿った見方をすれば、被害届提出を食い止めるための方便であることも考えられる状況。さらに“横取り”の件に関しては、これまで犯人からの謝罪もなければ、特定に至ったという話もないようで、このままだと犯人側からすれば“逃げ切り勝ち”という形で、幕引きとなる可能性も大いにあり得そうである。

そうなれば、利用者側としてはこの手の“客テロ”が再発する恐れを、完全には拭い去り切れないということで、従来までのような性善説頼みの回転寿司店のシステムに対して、否定的な見方が噴出する事態も考えられそう。それに対して店側は、イタズラ防止のための大規模な設備改善が余儀なくされる可能性があり、そうなれば相当な費用が必要になることは火を見るよりも明らかだろう。

いっぽうで、それに対応できる体力のないチェーンなどは、客側から利用を忌避されてしまい、一気にジリ貧に陥ることも無きにしも非ず。このように回転寿司業界からすれば、従来までのビジネスモデルが根本から否定される展開も孕むうえに、さらには業界内での淘汰もさらに加速する可能性もあるというということで、そんな事態を避けるべくはま寿司には、以前のように有耶無耶のまま幕引きではなく、しっかりとカタを付けてもらいたいというのが、偽らざる本音といったところだろうか。

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