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Yogibo店長、女性従業員の盗撮で逮捕されていた!懲戒解雇から2か月以上経った後のSNS暴露に対し社長自らの“深夜謝罪”で炎上を阻止か

ビーズソファで知られるブランド「Yogibo(ヨギボー)」の東京・渋谷にある店舗の店長が、女性従業員を盗撮した疑いで逮捕され、社長が謝罪に追い込まれる事態となっている。

SNS上の某インフルエンサーによる投稿がきっかけで、明るみに出る形となった今回の盗撮事件。渦中の投稿よれば店長は、従業員が着替える店舗バックヤードに盗撮用スマホ設置し、数十回にわたって犯行を繰り返していたとのこと。警察の取り調べに対して店長は「防犯のために録画していただけ」と否認したものの、起訴されて罰金刑となり、会社のほうもすでに解雇になったという。

この拡散を受け、その後株式会社Yogiboの社長が、自らのSNSアカウント上で謝罪。社長自身「まさかこのように下劣な犯罪行為をする人物とは思っておらず…」とショックを隠しきれないようで、再発防止に向けてバックヤードでの着替えルール設定や、更衣室の設置、コンプライアンスセミナーの受講、同店舗従業員へのメンタルケア面談などを、すでに行っていると説明している。

また20日午後になって、Yogiboの公式サイト上でも、この件に関する謝罪文が掲載。それには、店長の逮捕を警察署からの連絡により会社側が把握したのは2023年11月28日のことで、その後2023年12月1日付で懲戒解雇処分になったと記されている。

「生理で休むのは甘え」などのパワハラ発言も横行か

某インフルエンサーが“被害女性の許可”を取ったうえで、暴露したという今回の投稿。犯人の店長自体はすでに逮捕・起訴され、さらに会社も懲戒解雇になった後での暴露ということで、例えば有耶無耶のままに闇に葬られそうな事件を白日の下に晒すというような、一般的によくありがちな暴露とは、少々趣きが異なるといったところも。

ただ、某インフルエンサーによる“盗撮暴露”とはまた別の投稿によれば、当該店長は盗撮行為だけでなく、生理で休む女性従業員に対し「生理で休むのは甘え」「鎮痛剤100粒飲んで働け働け!!」と発言していたほか、「かわいい女性は採用&ブスは不採用」などといった、女性を蔑視するような問題発言がかねてから頻繁にあったということ。

このことから、犯人の店長が従業員らからかなりの反感を買っていたのは間違いないとみられ、そのことが“実名公開”も伴う情報提供に繋がった可能性がありそうなのだが、さらに言えば「盗撮事件」「上司によるパワハラ・女性蔑視発言」が大々的に喧伝されるとなれば、Yogibo社のイメージにも少なからず傷が付くことは容易に考えられることからも、ひょっとすると会社側の対応に関しても、何らかの思うところがあったのでは……とも考えられそうである。

実際、今回のインフルエンサーによる暴露投稿が行われたのは、19日の夜22時半過ぎという遅い時間。通常の会社ならば、対応は早くても翌朝以降となりそうなタイミングで、それまでの間に拡散させようといった意図も多分に窺えるところ。

しかし、それに対してのYogiboの社長だが、20日未明の3時過ぎには「速やかに謝罪すべきだと考え、会社発表前ですが代表取締役会長として先んじてお詫びさせて頂きました」との謝罪の文章をすかさず投稿。会社側としては“寝耳に水”の暴露に対し、社長自らが炎上を少しでも食い止めるべく慌てて対応した……といった顛末も大いに考えられそうである。

本社“逆買収”後も業績は好調

Yogiboといえば、もともとアメリカの会社が製造していたビーズソファだったのだが、22年1月に日本国内における販売代理店だったウェブシャーク社が、その本社を買収したと報じられ、当時大いに話題になったことも記憶に新しいところ。

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欧米でも人気を博していたYogiboなのだが、それ以上に“靴を脱いで畳やフローリングの上でくつろぐ”といったジャパニーズスタイルと、同製品との親和性はかなり高いということもあって、日本国内において飛びぬけて売れまくったことが、そんな異例の“逆買収”に繋がったという。

実際、同社の決算公示をみても、公開されているなかで最新のものである22年7月期の売上高は212億6,611万円で前々期と比べて2倍以上に。また営業利益も22年7月期は35億3,712万円と、これも前々期と比べて3倍近くになるなど、本社買収後も業績をさらに伸ばしているようだ。

そんな最中に起こった今回の騒動ということで、上長による従業員へのパワハラ発言も横行していたということで、下手をすれば会社側の責任も問われかねない展開もあり得たわけで、さらにはYogibo側が今回の不祥事を2か月以上も公にしなかった点も、問題視されそうなところなのだが、SNS上では盗撮行為に及んだ“変態店長”の下劣さにクローズアップする反応がほとんどで、会社への批判はほとんどみられないといった状況。

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つい先日には、名古屋市にあるテーマパークの社長が、理不尽な対応を受けたとクレームを入れた来場客対し、自らのSNSアカウントで接触を図ろうとしたものの、その上から目線な文面や態度が相手をさらに怒らせたといった出来事があったばかり。今回も社長自らによる、ある意味での“スタンドプレー”だったわけだが、それが幸いにも功を奏した格好となったようだ。

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