ロンドン・シティー発の「タックスヘイブン潰し」という茶番
ここまで読んできた方なら、今回のパナマ文書のリークによって引き金を引かれたタックスヘイブン潰しの運動が、ロンドン・シティー発であることが分かるでしょう。
英国主導の「腐敗対策サミット 2016」ですって?
その手ぬるい金融規制と、バヌアツからリヒテンシュタイン、ケイマン諸島からマン島に至るまで、オフショアの租税回避地のネットワークを回していくことで、ロンドン・シティーは、石油詐欺のために使う銃に、麻薬というグリースをたっぷり塗り込むための汚れた金の連鎖のハブになっているのです。
ロスチャイルド家とウィンザー朝(英国王室)……世界をステルス支配している同血族の人々は、彼らの可愛い坊や、ディビッド・キャメロンに「腐敗対策会議2016」のホスト役を務めさせることによって、再び世界中の鈍感な人々をあざけり笑おうとしているのです。
パナマ文書に名前があったように、キャメロン自身が、ブレアモア投資ファンドと巧妙に結びついて、オフショア勘定の受益者であるとわかりました。
「腐敗対策サミット 2016」という前代未聞の茶番劇の2日前に、キャメロンはバッキンガム宮殿でエリザベス女王に、ナイジェリアとアフガニスタンのことを“素晴らしく腐敗している国”と呼んだのです。
その一方で、中国の習近平が英国王室を訪れたとき、バッキンガム宮殿にどれほど失礼なことをしたか、いまだにヒソヒソ話をしているのです。
英国王室とロンドン・シティーこそ腐敗している
ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領はサミットの基調演説で、「人種差別主義者であるキャメロンからの謝罪など欲しくない」と言いました。
その代わり、ブハリ大統領は、ナイジェリアの国営石油会社から盗まれた150億~250億ドルの返済を望んでいます。その金は現在、英国の銀行に預けられています。
ブハリ大統領の発言は、もちろん物議を醸し出しましたが、しかし、先進国と発展途上国の間に横たわる決定的な力の違いを、まったく斟酌しない冷酷な怪物として、彼は「腐敗」を適切に表現したのです。
その「怪物」こそが英国王室であり、ロンドン・シティーであると言外に臭わせながら……。
HSBC(香港上海銀行)、スタンダード・チャータード(Standard Chartered)、ロスチャイルドやバークレイズなどの英国王室にコントロールされた国際金融グループは、ロンドン・シティーをハブにしてタコ足配線のように広がっているタックスヘイブンで、世界中の暗黒の資金の流れを促進してきました。
これらの国際金融グループは、まるで従弟関係にあるかのようなクレディ・スイスとUBS、ノバスコシア銀行のフロントであるカナディアン・ロスチャイルドと協力して動いています。
パナマ文書問題で重要なことは、モサック・フォンセカ法律事務所の取引報告書に名前があった何千もの個人でなく、世界的なネズミ講を促進している英国王室とロスチャイルドの支配下にある10の銀行です。
それから比べたら、モサック・フォンセカのやったことなど、たんなる悪戯に過ぎないのです。