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大阪万博、尾を引く“メタンガス爆発”の影響。3月の大爆発とは異なる工区でもガス検出が発覚し“子ども動員”への父兄の不安は最高潮に

大阪・関西万博の工事現場で発生したメタンガスの爆発事故について、今年3月の出来事にも関わらず、いまだにその余波が残っているといった状況のようだ。

渦中の事件が起きたのは3月28日午前11時前のこと。万博会場のトイレ建設現場で、溶接作業の火花がメタンガスに引火し爆発。幸いなことに怪我人はいなかったものの、コンクリートの床など約100平方メートルが損傷する被害が出た。

しかし、地面のコンクリートが割れるといった相当威力のある爆発だったにもかかわらず、消防への通報は発生から4時間半後だったことや、さらにコンクリート床以外に天井など10か所以上が破損していたものの、施工業者と万博協会で情報が共有されたのが、事故発生から50日以上経った5月になってからだったとのこと。

このような万博協会などの対応のルーズさに対し、会場建設に携わる作業員の間には不信感を漏らす者もいるというのだ。

会場のどこでも爆発の危険性が?

さらにこのメタンガス爆発事故を巡っては、現場の被害状況がわかる写真を万博協会が1枚、報道機関に対して当初から公開していたものの、これが破損個所が見切れており、被害の全容が分からない代物だったとのこと。

地元メディアのなかには他の画像を……ということで、大阪市に情報公開請求を行ったところもあったようだが、それで出てきたのも事故があった建物の外観以外は黒塗りだったということで、不満はより募る事態に。

万博協会はそれらの反応を受けて、先週になってようやく現場を新たに撮影した画像3枚を公開し、それまで画像を公開しなかった理由として「僕らが意図しない方向に世論がいく」「隠す意図はない」などと弁明したようなのだが、巷であがる「被害を矮小化する意図があったのでは…」との見方は払拭されていない状況だ。

このように、開幕後の来場者数にも響きかねない“メタンガス爆発の恐怖”に対して、万博サイドは何としても風化させたいといった思惑が、上記のような行動からみてもアリアリといったところなのだが、その思いも空しくつい先日には、3月の爆発事故が起こったエリアとは異なる工区でも、メタンガスが検出されたとの報道が。

もっとも、今回検出されたメタンガスは低濃度で、工事の続行などに差支えがあるレベルではなかったようなのだが、しかしながら3月に起きたメタンガス爆発の際、万博協会は「他のエリアで可燃性ガスの発生はない」と大見得を切っていただけに、今回のメタンガス検出を受けて一部メディアからは「会場のどこでも「爆発の危険性」がある」とのもあがるなど、不安がより広がる事態になっているというのだ。

学校現場や父母らから安全面への不安の声が

そうでなくとも大阪・関西万博といえば、その不人気ぶりがかねてから取沙汰されており、先日朝日新聞の紙上で紹介された「みなさんは万博に行きますか?」という読者アンケートの結果に至っては、「はい」が19%だったのに対し、「いいえ」が81%に達するという散々たる結果に。

ちなみに「いいえ」の理由として挙がったのは「入場券が高い」「人混みが苦手」「目玉や中身がわからない」といったものだったという。

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そんななかで大阪府の吉村洋文知事は、万博に小中高生を学校単位で無料招待する大阪府の事業を巡り、府内の学校にアンケートした結果、約7割超が来場を「希望する」と回答したとして、「これだけ多くの学校が参加を希望している」と万博“不人気”説を払拭しようとしたのだが、なんとこのアンケートには「希望しない」や「不参加」といった選択肢が無かったことが後に判明

このことを指摘・非難した大阪府交野市の市長は、市内13校の学校単位での参加を見送ることを表明したのだが、その理由として会場までバス移動する際に必要な費用が高額になる点とともに、このメタンガス爆発事故の発生を挙げ「児童生徒に何らかの不利益があってはならない」と強調したというのだ。

さらに大阪府の教職員組合によれば、メタンガス爆発事故の発生以降、学校現場や父母らから「本当に子どもを連れて行っても大丈夫?」と、心配する声があがっている状況だということ。先述した万博には行きたくない理由に、ここに来て「安全面での不安」も俄かに浮上したことで、万博の不人気ぶりにさらに拍車がかかる展開となっているようだ。

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