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米国株の堅調地合いもここまでか? やはり上がらない日本株とドル円=江守哲

投機筋の売買に日本株も大きく振らされる可能性

ですので、ヘッジファンドは無理をしてでも何かしらの戦略を講じて、市場に仕掛けていかないといけない立場にあります。

一方、アルゴリズム取引AIなどを駆使して取引しているファンドなどは、機械的にトレード機会を抽出し、自動的かつ積極的にトレードを仕掛けてきます。彼らのトレードロジックは不透明ですので、先読みすることができないのが難点です。

このような市場環境ですから、日本株も大きく振らされる可能性が高いことを念頭に入れておく必要があるでしょう。この重要イベント目白押しの期間に、何も起きないと考えてはいけないと考えています。

繰り返しになってしまいますが、ECB理事会では全くの無風・無策の状況にあることが浮き彫りになりました。米国では雇用統計の内容が最悪だったこともあり、14・15日のFOMCでの利上げはないでしょう。

15・16日の日銀金融政策決定会合でも、いまのところ可能性としては現状維持が見込まれています。23日の英国のEU残留・離脱に関する国民投票の結果待ちで、結果次第では追加策を出す必要もあり、今回は見送られるとの見通しが多いのが現状です。

7月10日参院選

また日本の事情としては、7月10日の参院選もあります。ここで自民・公明が過半数を取れないなどの事態になれば、これは一大事です。日銀が何をやっても意味がない、ということになります。

いや、むしろ安倍政権が交替することになるわけで、これまでの金融政策の正当性が失われ、日銀はすぐに行動をとれないということになります。これは「政治・金融政策の空白」を生み出し、ヘッジファンドの空売りの絶好の機会になります。

参院選については、野党が一人区での候補者選びについて、合意しました。普通に考えれば、自民・公明が負ける可能性は低いのでしょうけど、万が一のことが起きると、これは本当に大変なことになると思います。

政策に頼った株高・円安だったことを考えると、政治・政策の空白は非常に危険です。まして、ドル円は円高方向にしか行かないので、株価上昇の可能性は大きく後退します。

米国株が過去最高値を更新しようかとしている最中にも、もたもた安値で推移しているのですから、日本株の上値はかなり限界的になったといってよいでしょう。

これまでも、このような見方を言い続けてきましたが、今後はより深刻な下げになるのかもしれません。その時に備え、十分な準備をすることを強くお勧めします。

具体的には、保有株を減らす、プットオプションを買う、先物を売るなどが考えられます。

Next: 為替市場~円高トレンドは変わらず/英国民投票とポンド動向

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