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今さら聞けないお金の基本! 「インフレ」で得をする人、損をする人

インフレを嫌う人、低いインフレ率なら問題ないという人

第一次世界大戦後のドイツでは物価が一気に跳ねあがり、空前のハイパーインフレになりました。1980年代にはアルゼンチンやイスラエル、ボリビアで、また2000年代にもジンバブエでハイパーインフレが起こっています。

あなたが事業を営んでいるとして、月初に稼いだお金が月末には4割目減りしている状態を想像して下さい。そのような状態になったら、顧客サービスや生産性などといっている余裕はなくなります。なんとかインフレの損失を最小限に食い止め、生き延びることを考えるのではないでしょうか。

消費者には様々な問題がふりかかってきます。普段買い物をする時には、それまでの経験から相場がわかるので、お買い得かどうかの判断がすぐできます。

しかし価格が常に動いているような状態では、相場をつかむことができず、買うべきかどうかの判断が非常に難しくなります。支出が予想できないので家計を管理するのは至難の技です。国の予算もうまく機能しなくなります。インフレ率が高く不安定になると、経済はひどく行き詰まってしまうのです。

一部の人々は、インフレを非常に嫌います。それはきわめて低いインフレ率を保つ事が重要だと考えているから、インフレに繋がりそうな芽は早いうちに摘み取ろうとします。

それに対して、2~5%程度の低いインフレ率なら問題ないと考える人々もいます。理由の一つは、賃金の高騰を防いでくれるからです。インフレ率が年間4%で、給料の値上げが年間2%だとします。実質的には給料が下がっていることになるが、見た目上は増えているので労働者のやる気は上手く保たれます。

また、軽度のインフレを容認したほうが、対策取りすぎてデフレを引き起こすよりもマシだという意見もあります。年間5%以内であれば、あまり経済に影響を及ぼさないという意見もあります。

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お金持ちになりたいけどお金のことよく知らない人へ』(2016年7月12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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