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バフェットの売買に学ぶ「億万長者の方程式」危機に乗じ資産倍増を狙え=東条雅彦

平時は「非金融株」、有事は「金融株」に投資せよ!

前回の記事では、リーマン・ショック後の回復力を強調したため、次のような意見が寄せられました。

ダメージを食らった後の回復力の話をされても…。そのダメージを回避したいのに、それは不可能なのでしょうか?

この質問に対する答えの1つが「非金融株への投資」です。実際にバフェットもそうしています。リーマン・ショックなどの有事の際には「金融株」に投資して、平常時は「非金融株」に投資しています。

参考までに、代表的なバフェット銘柄(ビッグ4)がリーマン・ショックでどのくらいダメージを受けたのかを、もう一度、確認しておきましょう。

ビッグ4 金融株と非金融株のダメージの違い(単位:ドル)

金融株 ※70~80%の下落を被る

○ウェルズ・ファーゴ 株価
2007年12月末:30.19
2008年12月末:29.48 ←リーマン・ショック
2009年3月6日:8.61 ←2007年から約70%下落(ダメージ大)
2009年12月末:26.99 ←9ヵ月で3.13倍へ
 ↓
2012年12月末:34.18 ←ゆっくりと上昇
 ↓
2016年現時点: 45.09 ←現在は最安値から5.23倍へ

○アメリカン・エキスプレス 株価
2007年12月末:52.02
2008年12月末:18.55 ←リーマン・ショック
2009年3月6日:10.26 ←2007年から約80%下落(ダメージ大)
2009年12月末:40.52 ←9ヵ月で3.94倍へ
 ↓
2012年12月末:57.48 ←ゆっくりと上昇
 ↓
2014年12月末:93.04 ←高値圏へ!最安値から9.6倍
 ↓
2016年現時点: 67.36 ←現在は最安値から6.56倍

非金融株 ※30~37%の下落を被る

○コカ・コーラ 株価
2007年12月末:30.68
2008年12月末:22.64 ←リーマン・ショック
2009年3月6日:19.55 ←2007年12月末から約37%の下落(ダメージ小)
2009年12月末:28.50 ←9ヵ月で1.45倍へ
 ↓
2012年12月末:36.25 ←横ばいながらやや上昇
 ↓
2013年12月末:41.31 ←ここから以降は横ばい
 ↓
2016年現時点: 42.13 ←現在は最安値から2.15倍

○IBM 株価
2007年12月末:108.1
2008年11月21日:74.88 ←最安値、2007年から約30%の下落(ダメージ小)
2008年12月末:84.16 ←元々、ダメージが少ないため、上昇も小幅
2009年12月末:130.9 ←2年で1.75倍へ
 ↓
2016年現時点: 149.63 ←現在は最安値から1.99倍

このように、金融株のほうが非金融株よりもダメージが大きいことは明らかです。

当時のバフェットは、「億万長者への特急券」(金融株)を手に入れるため、ジョンソン・エンド・ジョンソンやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)等の優秀なバフェット銘柄を売却してまで、資金(合計約25億ドル)を作っています。

それぐらい、有事の際の金融株は魅力的なのです。

運用マネージャーのトッド・コームズ(事実上のバフェットの後継者)も、VISAとマスターカードの取得に動きました。

Next: 危機こそチャンス。バフェット流投資の神髄を一言で言うと?

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