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高田馬場で実感した「キャッシュレス化」の大波。チェーン店は脱・現金払いに本気だ=岩田昭男

<大戸屋(定食屋)>

昼食でよく使います。稲門ビル地下。最近は昼食の単価が1000円以上になったのでかなりの負担。いつも「Pontaカードをお持ちですか」と聞かれますが、効率よく貯まるのでポイントカードは必ず出すようにしています。ここは当然、長く現金主義で行くでしょうと思っていましたが、違いました。

やはり春のある日突然、共用読取機が入り、Suicaも他の電子マネーも使えるようになりました。

<華屋与兵衛(和食専門店)>

打ち上げなどでよく利用しています。この店は明治通り沿いにあり、少し遠いです。天ぷらや刺身などの和食が中心。

クレジットカードが使えましたが、Suicaなど電子マネーは使えませんでした。ただ利用金額が高くなるので、私は大体クレジットカードで払っていました。支払いは現金とクレジットカードに対応しています。

ここも今年春に共用読取機が入り、Suicaも他の電子マネーも使えるようになりました。

「電子マネー嫌い」の中堅チェーン店に起きたある変化

このように今年に入ってこの夏までに、中堅チェーン店がバタバタと電子マネー対応を進めています。キャッシュレス事情は、高田馬場を見る限りかなりの進展を見せています。

ある評論家が「日本ではまったくキャッシュレスは馴染まない」と言っていましたが、それは間違っているようです。

FeliCa型電子マネーに関しては着実に進んでいて、中堅以下のチェーン店では雪崩現象が起きているように見えます。それほど、この半年間の変化は大きかったと言えます。

中堅チェーン店が電子マネーやクレジットカードを嫌う理由は「手数料」にあります。2%も3%も取られたのでは、儲けがなくなってしまうというわけです。

それで皆が導入を控えていたわけですが、なぜかここにきて一斉に導入を始めています。

サイゼリヤだけは現金路線

このクラスで導入していないのは、あとはサイゼリヤぐらいでしょう。

イタリア料理がうまい店ですが、今のところ導入の気配はありません。ほうれん草ソテー199円、辛味チキン299円、イカのカラスミスパゲッティー499円など激安メニューが売りです。そのため、クレジットカードや電子マネーの手数料を払いたくないという考えのようです。

この一貫した姿勢は評価できるのですが、こうした勢力は急速に減りつつあるというのが、今回の調査の実感です。

Next: 手数料を抑えるか、来客増を狙うか。主流は確実にキャッシュレス化へ

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