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メルカリ、株価低迷は買いなのか? 上場後初の赤字決算から読み解く未来=シバタナオキ

期待の大型銘柄として2018年6月に東証マザーズへ上場を果たしたメルカリでしたが、上場以降、株価は右肩下がり。その原因は赤字決算にあると言われていますが、本当にそうなのでしょうか。上場後に初めて発表された決算を読み解き、今後の投資妙味を探ります。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)

※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2018年9月27日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:シバタ ナオキ
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。

株価下落の原因は赤字決算じゃない? 今後の投資妙味を分析する

上場初日につけた最高値から、株価は約半値に

今日の記事では、上場後初の決算発表を行ったメルカリの決算を読み解いてみたいと思います。
※参考:メルカリ FY2018.4Q 決算説明会資料(PDFファイル)

メルカリの株価は、今年6月19日の上場初日に最高値の6,000円をつけてから(初日の終値は5,300円)、この記事を書いている時点では一株あたり約3,000円まで落ち込んでおり、時価総額も4,310億円となっています(編注:原稿執筆時点9月27日。現在10月3日にはやや持ち直して3,700円となっています)。

メルカリ<4385> 日足(SBI証券提供)

メルカリ<4385> 日足(SBI証券提供)

日経新聞では以下のような記事も出ています。
※参考:メルカリ株の憂鬱 売り一色、赤字許さぬ市場 – 日本経済新聞(2018年9月14日配信)

新興株市場のけん引役になると期待されたが、赤字が想定以上に長引くとの警戒は強まるばかり。先行投資を優先する会社と、赤字を許容できない市場の溝は深い。

この記事を読むと、赤字決算が株価下落の原因であるような書き方をされていますが、本当にそうなのでしょうか?

上場以前から「今後数年間は大規模な投資を続けていく」という旨が明確に宣言されていましたし、いくらマザーズに個人投資家が多いとはいえ赤字だから株価が下がるという単純な話ではないと思います。

今日の記事では、株価下落の原因を私なりの考え方で分析し、さらに今後の決算の見どころを書いてみたいと思います。

Next: 本当に赤字決算が原因? なぜ株価が下がり続けるのか

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