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政府が推し進めるキャッシュレス化は、ほんとうに意味があるのか=久保田博幸

2025年までに「キャッシュレス決済比率」を40%にするため、さまざまな施策を打ち出す政府。これらの施策は、はたして何のために行っているのでしょうか。(『牛さん熊さんの本日の債券』久保田博幸)

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政府主導の無理矢理なキャッシュレス化促進への違和感

キャッシュレス化の普及を阻む2つの課題

来年10月の消費税率10%への引き上げにあわせて「酒類及び外食を除く飲食料品」と「定期購読契約が結ばれた週2回以上発行される新聞」に限り、税率を8%に据え置く「軽減税率」を導入する。

その際にキャッシュレス決済で買い物をした人に対してポイントで還元する制度の導入も検討されている。

「酒類及び外食を除く飲食料品」の区分けの面倒さや何故新聞がという疑問はさておき、キャッシュレス決済でのポイント還元というのにも、かなり違和感がある。

2018年に経済産業省が策定した「キャッシュレス・ビジョン」では、2025年までに「キャッシュレス決済比率」を40%程度とし、将来的には世界最高水準の80%を目指すとしている。

たぶんこの消費増税に絡んだキャッシュレス決済でのポイント還元もそれを意識したものかと思われる。しかし、これによりキャッシュレス化の利用を大きく拡大させることができるとは思われない。

そもそも対象となる中小の小売店でキャッシュレス化の普及を促すには、機器の導入費用などとともに、カード会社などに支払う手数料などの負担が大きい。

手数料については3%の上限を設けようとの動きもあるようだが、3%でも負担は大きい。スマホ決済などによるキャッシュレス化において、海外ではそこから得られるデータの利用価値を意識して手数料は抑えられている。キャッシュレス化への普及には利用者にとって現金同様の使い勝手の良さとともに、商店側の負担軽減が大きな課題となる。

Next: キャッシュレス化を促すために、さらなる政府の方針も

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