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次の金融危機はリーマンのように急落しない?世界最大のヘッジファンドCEOが見る米経済の未来=今市太郎

世界最大のヘッジファンド・ブリッジウォーターのCEOが出版した本に注目が集まっています。これからの米国市場は、彼の目にどのように映っているのでしょうか。(『今市太郎の戦略的FX投資』今市太郎)

※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2018年11月22日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

レイ・ダリオが著書で指摘する、債務危機の現実が米国を襲う?

米国の公的債務は日本円にして2200兆円に達する

いよいよ感謝祭ということで相場は動きませんので、本日は少し先のことについてお話をしてみたいと思います。

今年9月に世界最大のヘッジファンドのCEOであるブリッジウォーターのレイ・ダリオが「Big Dept Crises」という本を出版しました。220ページ弱のこの本はそれほど分厚い書籍ではありませんが、かなりのページを割いて景気と市場の循環の仕組みについて説明しています。

ネタバレが目的ではありませんので、詳しい内容をお知りになりたい方はぜひご購入いただきたいと思いますが…。

レイ・ダリオは債務危機がかなり高い確率で米国をはじめとする主要国に到来すると考えているようで、どうやらそのピークが近づいていることをこの本で示唆しています。

確かに米国の公的債務は日本円にして2200兆円にまで達しており、トランプが常に金利のことを気にしてはFRBに執拗に利上げをするなと口出しするのある意味ももっともだと思われるレベルになってきています。

それなら余分なことに金を使うなよと言ってやりたくなるわけで。トランプ政権で財源もないのに大幅な減税をしたり、インプラ投資に積極的になったりとこの政権が債務増大に寄与しているのは間違いありません。しかし、意外なのはオバマ政権のときにはそれ以上に債務を増やしており、民主党が政権をとれば大きな政府になることから、すべてがトランプのせいではない経年積み上げの結果ということがわかります。

米国債の償還金は来年から莫大な額に

米国の負債は歴代の内閣からずっと積み上がってきているものですから、心配になるのは今後その借金がいつ償還期を迎えるかが大きな問題となるわけですが、すでに2019年後半からその償還が加速度的に増加しています。

2020年には年間4兆ドル、日本円にして440兆円の元金を返済するために、さらに国債を発行しなくてはならないわけですから。レイダリオの指摘するBig Dept Chrisisが、現実のものになってもおかしくはない状況がいよいよ迫ってきているわけです。

実際にこれだけの債券をさらに発行して売り切ることができるのかも大きな問題ですし、米債発行にはここからこれまでにないリスクが顕在化してくることが予想されます。

Next: リーマンショックとはまた違う、次の暴落リスク

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