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イエレンの心変わりとQE4。経済崩壊を先送りするたった1つの方法

「リセッション(景気後退)は迫っている」フレッケンシュタインの最新分析

ビル・フレッケンシュタインは、最近のグリーンペーパー(政策決定の前段階の議論のたたき台)を読んで、「全体的に先行き弱含み」と結論付けました。

彼の感想は、「グリーンペーパーでは、否定的なニュースがすべて薄められ、割り引かれているとは思わないが」と前置きした上で、インテルの現状を引き合いに出しながらQ4の可能性を論じています。

「インテルについては、PC事業は死に絶え、データセンターの消費が減速傾向にあるという事実があるにも関わらず、『すべては、まさに素晴らしい!』ということを投資家たちに確信させるために、強力なプッシュを行っています。こうした企業でも、どうにかこうにか、この四半期を乗り切ることができるのであれば、Q4は実施されないでしょう」とフレッケンシュタイン。

そのビル・フレッケンシュタインは、キング・ワールド・ニュースに、彼の会員から寄せられたQ4についての質問に対する回答を提供しています。要点は、以下の引用。

問題の空売り筋が、連邦準備制度理事会のQ4を待ち構えていて、どう動くか、ということに関しては、まずは最初に市場に亀裂が入るまでは、Q4が実施されることはあり得ない。

だから、株式市場にそれが起こるまでは、連邦政府の動向に必要以上に神経質になる必要はない。

株式市場は、連邦準備制度理事会による操作によってファンダメンタルに関係なく上げ下げしていることから分かるように、彼らは、この市場を破綻させないことに専念している。

リセッション(景気後退)は迫っている。その明確な何かのサインが出たときに、QE4、あるいは直接的なQE、あるいは、少なくともマイナス金利(NIRP)が設定されるはずだ

しかし、連邦政府は、基本的に、根本的な経済の改善のためには何もしないということが分かっている。

私たちは、やがて、彼らがどんな政策を打とうが、そんなことでは市場を支えることができないことを見せつけられることになるが、そんなときでも、投資家たちは、相変わらず下げたところを買い続ける。株式市場が完全に動かなくなるまで。

いったい、何が自由市場に起こっているのだろうか。

グリーンスパンは1990年代半ばに市場を乗っ取った。以来、気づかれないようにして量的緩和を続けて市場をひたすら悪化させてきた張本人である。

しかし、株式市場の上昇は、QEと同じことなので、うろたえる必要はない。

金価格のそれまでのトレンドが反対になるとき、少ない取引量ではあるが、金価格の下落傾向が反転して上昇に転じる大きな波を見ることになる。

いつ、それが始まるのだろう?

200日移動平均線は、止まっては走り出し、走っては止まる、を繰り返して金の市場を少しずつ押し上げている。200日移動平均線は交差するだろうか?あるいは、その兆候が出てきたのだろうか。

いずれにしても上昇反転が、いつか起こり、金市場が明確な上昇トレンドに入っていくと、一般の人々も、そこに割り込んで入って来るだろう。

会員向けのクローズド・メディアではなく、キング・ワールド・ニュースという世界中からアクセスのある公開記事での掲載を前提として、やや謎解きのような表現になっているので、少し解説を加えます。

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