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JASDAQ市場は、なぜ急激な動きを見せるのか?小型株を動かす要因とは=若林利明

売買代金の増減を追うことで、市場の動きをある程度予想することが可能です。今回はJASDAQ市場の動きを参考に売買代金の増減がどのように影響するのか見てみます。(『資産運用のブティック街』若林利明)

筆者プロフィール:若林利明
外資系機関投資家を中心に日本株のファンドマネージャーを歴任。現在は創価女子短期大学非常勤講師、NPO法人日本個人投資家協会協議会委員。世界の株式市場における東京市場の位置づけ、そこで大きな影響力を行使する外国人投資家の投資動向に精通する。著書:「資産運用のセンスのみがき方」(近代セールス社)など。

※本記事は有料メルマガ『資産運用のブティック街』2018年12月4日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

売買代金と小型株市場の動きに見られる関係性とは

売買代金は市場エネルギーを表現…変化から市場の特徴を理解

売買代金の増減から、市場の動きを予想することは比較的有効です。売買代金は投資家行動の集大成による数字ですが、その動きを複数回、過去にさかのぼることにより投資行動が透けて見てとれる場合があります。

極端な表現をすれば一定のパタ─ン化した動きを察知できるケースもあるのです。市場ごとに捉えると当該市場の特徴ある動き、市場間を行きかう資金の動きが浮きぼりになることもあります。

ここでは小型株市場を中心に進めますが、その代表選手としてJASDAQ市場の動きに注目します。一部市場と比較しながら小型株市場の売買代金の特徴をチェック、その変化の推移と市場の動きを関連付けて銘柄選択のヒントに触れることにします。

株価の急激な変化が生じやすいJASDAQ市場

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一部市場のボトム圏にある2016年8月の日々の平均売買代金を1とし、その後の各月の日々の平均売買代金の変化を表にしました。

※日本経済新聞には株式市場体温計という表題が株式欄入り口にありますが、そこに前日の売買代金が毎日掲載されております。また最近、東証二部、JASDAQ市場の前日の売買代金が市場解説欄の中段に毎日掲載されるようになりました。

注目点は、JASDAQ市場の急激な動きです。起点となった2016年8月(一日平均350億円)と比べると、ピークを付けた2018年1月(一日平均1,080億円)には3倍強の金額になっております。平均値でこの値ですから、日々の値はさらに極端なものとなっていたことが類推されます。

同期間、東証一部の売買代金は約50%弱増加したに過ぎません。この動きからしても、JASDAQ市場の動きはいかに急激なものであったかがよく分かります。株価の急激な変化が良きにつけ悪しきにつけ生ずる市場なのです。

Next: 急激な動きが特徴的なJSDAQ市場に集まる投資家の目的とは

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