大人になると、人の話をなかなか素直に聞くことができません。しかし、素直になることは成功するために欠かせない、重要な要素のひとつでもあるのです。(『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』)
※本記事は有料メルマガ『野口敏の会話がとぎれても大丈夫』2018年12月3日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:野口敏(のぐち さとし)
コミュニケーションのスペシャリスト。株式会社グッドコミュニケーション代表取締役。著書にシリーズ100万部超のベストセラー『誰とでも15分以上会話がとぎれない!話し方66のルール』など。大手企業の社員教育、人材を育てる力のあるリーダー養成など幅広い講演活動も精力的にこなす。
伸びる子供は必ず素直、成功する人は「素直」に尽きる
男の人は話を聞けず、女性は聞きすぎて失敗する
ある時、ジュニアサッカーの指導者はこう言った。成長してプロになれるような子供は必ず素直だ。
時を同じくして将棋の羽生名人もこう言っている。伸びる子供は、大人に教えられた時に必ず素直に話を聞く。
素直…。これは人が大成する時にとても重要な要素なのでしょう。
それは子供ばかりではなく、大人になってからの方が重要なテーマにちがいありません。
他人から指導を受けると言うのは苦痛なものです。教えてもらうという行為自体が、自分が相手より下に立つ行為なのですから。そこを自分の成長のためと受け容れる勇気は賞賛に値します。
人の意見に逆らわずに話を聞けると言うのは、素晴らしい資質なのでしょう。
基本的に、男は人の話を聞けずに失敗し、女は人の話を聞きすぎて失敗する。だから「素直」というのは、とくに男、または優れているということにこだわる女性が持たねばならない資質なのです。
私も教室や研修で指導をしていますが、素直に話を聞いて、まずは言われた通りにやってみようという意欲のある人は、必ず成長しています。
それは教室よりも、企業に出向いての研修時に顕著に表れるものです。教室に来る方というのは、基本的に習いに来るわけだから素直な人が多い。
しかし企業での研修は、半ば無理やり出席させられているわけだから、研修を聞く姿勢、実習を行う姿勢は人によってずいぶん違います。
長年、研修を行って来て感じるのは、自分に自信があるから他人の意見も取り入れられるのだろうということ。
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