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日経平均急落の底は1万8,360円か。2019年以降、上昇へと向かう条件と読み筋=伊藤智洋

2019年以降、早い段階で2万4,448円を目指す?

来年以降は、今年の値動きとの違いを確認しながら、どのような状況だと、本年のような値動きになるのかを確認してゆくことになります。

来年以降の展開を推測する上で、現時点で気になっているポイントは、10月2日に年間の最高値を更新した強さです。現在の下げの勢いと下げ幅の大きさを考えると、本年がダブル・トップの天井型を完成する動きとなって、10月の高値2万4,448円が天井となり、アベノミクスの終焉を示しているのではないかと見たくなる場面です。

値動きが多くの市場参加者の思惑のあらわれであって、未来を予知している部分があると考えてきた私としては、9月から10月にかけての上昇を無視できません。

これから上昇を開始するとはとても考えられませんが、来年以降、早い段階で2万4,448円を目指す動きがあらわれるのではないかと疑っています。そのチャンスがまったくないわけではありません。

2018年9月・10月の上昇が暗示するもの

12月に新刊『勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]』を出しました。この93頁以降に書いたこと(当メルマガでも紹介しました)ですが、9月から翌年1月までの安値を2月に割り込んだ年は、政府・日銀が大規模な経済対策を実施、金融緩和を実施することで、年内に底値をつけて、1年以上継続する大幅な上昇の流れへ入っています。

日経平均株価日足

日経平均株価日足

上図の実線で示した通り、10月以降の下げが5つの波のパターンになる場合、5波の終点をつける時期は、(2波と同程度の4波を経過した後の下げ場面のため)早くても2月以降になると推測できます。

本年は、4月に統一地方選、7月に参議院選挙、10月に消費税引き上げがあります。選挙に勝たなければいけない安倍首相が、1月にしょぼい2次補正で終わりということにはならないはずです。

日経平均株価は、2008年10月以降の長期の上昇局面が現在も継続しているのだとした場合、本年10月以降の下げが15年6月~16年6月までの下げ幅(6,088円幅)と同程度の値幅の調整で終わり、15年6月から次の安値までが上値、下値を切り上げるジグザグの動きを経過して、高値を大幅に上回る新たな上昇を開始するという見方ができます(下図参照)。

日経平均株価月足

日経平均株価月足

その場合、現在の下げの下値の目安は、1万8,360円前後が挙げられます。2月以降、1万8,360円を下回った地点で押し目底をつける展開になるなら、その押し目が底値となって、新たな上昇を開始するかもしれません。

本年、9月・10月の上昇は、その可能性を暗示しているのではないでしょうか。

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※本記事は有料メルマガ『少額投資家のための売買戦略』2018年12月23日号を一部抜粋・再構成したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。今月配信済みバックナンバーや本記事で割愛した全文(NY金の展望、日経平均の今後のシナリオ)もすぐ読めます。

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『少額投資家のための売買戦略』』(2018年12月23日号)より一部抜粋・再構成
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値動きには理由があります。一般的に言われているような確率や、需給の変化を見るだけでは、先のことなどわかりません。確率論や、統計データ分析をやりつくし、挫折を味わった経験があるからこそ、理解できた値動きの本質を書いてゆきます。

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