マンションの住み替え目的で、若い世代のマンション購入が増加。その理由として考えられる、不動産投資の手法のひとつ「やどかり戦略」について解説します。(『教育貧困にならないために』川畑明美)
ファイナンシャルプランナー。2人の子どもと夫婦の4人暮らし。子育てをしながらフルタイムで働く傍ら、投資信託の積立投資で2000万円の資産を構築。2013年にファイナンシャルプランナー資格を取得。雑誌を中心に執筆活動を行う一方、積立投資の選び方と積立設定までをマンツーマンで教える家計のコーチング・サービスを展開している。
若い単身世帯のマンション購入が増加しているのはなぜ?
単身世帯が増加している影響で…
以前勤めていた会社で、1人用の家電の販売をはじめた時に調べたのですが、どの年代にも単身世帯が一定割合存在します。
以前は、20代と70歳以上の高齢世帯に単身者が多かったのですが、今はどの世代にも単身世帯があり年々増えています。
そのような背景もあり、独身のうちからマンションを購入する方が増えているようです。
以前のメルマガでも少し書きましたが、マンションの住み替え目的で若い世代が購入しているのです。
1~2人で住める1LDKを購入し、結婚して家族が増えたら売却して次の広い家の購入資金に充てるのです。
立地が良ければ、購入時よりも高く売れる可能性もあります。
単身世帯が多くなっているので、1LDKや2LDKでも中古市場として成り立つようになってきたのです。
やどかり戦略が脚光を浴びてきた?
もちろん購入時よりも高く売るには、駅に近いなど立地が良いことの条件となるべく安く購入することも大事です。
マイホームを購入しても、ずっと住み続ければリフォームは必須になります。
結局、ずっと賃貸に住んでもマイホームを購入してもかかる費用は変わらないのです。
それだったら、独身時代からマンションを購入して住替えていくことで、自宅を資産に変えるのは効率的なのです。
実際、不動産投資の手法としても名前があるほどです。
やどかりのように、自分の住む家を住替えて儲けていくので「やどかり戦略」と言います。
マイホームに住み続けるという常識を少し変えるだけで、負債が資産に変わるのです!
『教育貧困にならないために』(2019年1月25日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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