なかなか給料が上がらない昨今、「副業」が注目を集めています。自分に合った副業はどうすれば見つかるのでしょうか?安易にアルバイトをしてはいけない理由と合わせて解説します。(俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編)
※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編』2019年2月21日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
30歳の時に遭遇したリストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、さらには40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任する。2012年の独立後は、フランチャイズ2業態6店舗のビジネスオーナーや投資活動の傍ら、マネープランの実現にコミットしたマネースクールを共催。自らの経験を書にした『プロフェッショナルサラリーマン』及び『一流の人はなぜそこまで、◯◯にこだわるのか?』のシリーズが、それぞれ12万部を超えるベストセラーとなる。近著では、『トップ1%の人だけが知っている』(日本経済新聞出版社)のシリーズが10万部超えに。著作累計は44万部。ビジネス誌の掲載実績多数。『MONEY VOICE』『リクナビNEXTジャーナル』等のオンラインメディアにも数多く寄稿。『まぐまぐ大賞(MONEY VOICE賞)』を3年連続で受賞している。
アルバイトはNG?成功するのが難しい副業と、やるべき副業とは
2018年は「副業元年」だった
今回は、「アイデアをビジネスにつなげる方法」をお送りします。昨年は副業・兼業に関するガイドラインが発表されるなど、“副業元年”とも言われた2018年。最近、インターネットを開けば、「稼げる副業・兼業はこれだ」といった内容の記事が花盛りです。
実際、私が金融の専門家と共同開催しているマネースクールにも、「何を副業にすべきでしょうか?」といった問い合わせが多数寄せられています。
そこで本特集では、私が現在、進めている新しいビジネスの立ち上げ経緯を公開することによって、読者の方に「アイデアを実際に形にするまでのプロセス」をご覧いただこうと思っています。
1. 副業は、成功すれば独立がほぼ“既定路線”
独立行政法人労働政策研究・研修機構が2018年に行った調査(※1)によると、検討中の企業も含めて、副業・兼業に前向きな企業は全体の2割ほどを占めていた、ということです。
対する労働者側に関して、副業・兼業に前向きな回答をした人は、全体の4割弱だった、という結果が出ています。
数字的には、まだまだこれからのようですが、いずれにしても今後、副業・兼業が拡大していく流れは止められそうにありません。
《脚注》※1…独立行政法人労働政策研究・研修機構「多様な働き方の進展と人材マネジメントの在り方に関する調査」(2018年)
こんな副業にご用心!成功するのが難しい副業
巷の副業に関する記事を読んでみると、「紹介されている副業をすることで、より質の高い生活を送れるのか?」と考えた時に、少々疑問符が付くような内容が多く見受けられます。たとえば、こんな副業です。
<成功するのが難しい副業:ヤフオク、メルカリなどでの物販>
自宅にある不用品や、ネット通販などで仕入れたものを転売するビジネスです。コツは「安く仕入れて高く売る」ことですが、まとまったお金を稼ぐには、目利き力や世間のニーズを把握する能力などが求められます。
意外に忘れがちなのが、販売のためにかかる自分の労力です。商品を掲載する際に必要とされる写真の撮影や紹介文章の作成、購入希望者とのやりとり、商品の梱包・発送やアフターフォロー等。それ以外に、媒体掲載料などもかかります。これらをこなして、なおかつ自分が満足できる収入を手にできる人は、ごくわずかです。