2月の景気一致指数は4/5(月)に発表予定
先月発表された、1月分の景気一致指数が悪化し、昨年10月から3か月連続での前月比低下となったため、既に日本経済は後退期入りしたのではないか、との議論が活発となっている。
景気一致指数の動きと景気の山(上図中の丸印および日付)を比べると、いわゆる「だまし」もあるが、景気一致指数のピークアウトが景気の山を概ね的確に示してきたと言える。
3月の日銀の金融決定会合や政府の月例経済報告では、輸出や生産について、見解が下方修正された。そうしたなか、日本からの輸出額も鉱工業生産の水準も、季節調整済み値ベースで、2月分は1月分より持ち直したが、昨年12月から1月にかけての落ち込み幅を埋め切れていない。
2月分の景気一致指数は4/5(金)に発表予定だが、輸出や生産の動きから推察すると、2月の一致指数は1月分よりは持ち直したが、12月の水準までは戻りきれない、という結果になると見込まれる。とすれば、日本の景気動向については、一本調子で悪くなってはいないが、傾向的な悪化が続いているとの疑念が払しょくできない、という市場心理になるのではないだろうか。
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※本記事は有料メルマガ『馬渕治好の週次メモ「時の花」』2019年4月1日号の一部抜粋です。毎週いち早く馬渕氏の解説をご覧いただくには、今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した項目もすぐ読めます。
『馬渕治好の週次メモ「時の花」』(2019年4月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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