fbpx

新社会人に告ぐ。初任給は貯金しないで投資に回せば、65歳で1億2,000万円になるぞ=川畑明美

マイホーム購入は、ローンの完済時期を考慮する

家族が増えると住宅も必要になりますね。フラット35利用者調査によると、住宅の平均購入価格は、建売住宅は約3,340万円、マンションは約4,270万円です。住宅費は、価格が大きいので、頭金を準備して住宅ローンを借りるのが一般的です。

ローンを借るのでしたら、完済の時期も考慮しましょう。労働収入がある時期までに完済するには、30歳で購入するとちょうど35年後に65歳です。最後は繰り上げ返済するとしても、ローンの完済を考えると、30代のうちにマイホームは手に入れたいですね。

老後は健康でいられることが一番の節約になる?

そして、収入がなくなる前に老後資金も貯めておく必要があります。総務省「家計調査年報」によると、高齢夫婦無職世帯の毎月の支出は、約26万円。一方、年金の平均受給額は、23万円くらいです。

今後、年金支給額が減ることも考えて、月5万円が不足するとして試算してみましょう。

寿命を100歳と考えると100歳−65歳で35年間です。毎月5万円不足とすると、35年間で2,100万円必要になります。さらに介護費用も考えておきましょう。介護保険受給者の1人当たり使用月額は約16万円です。

平均的な介護期間は、平均健康寿命から試算できます。平均寿命から健康寿命を引くと、男性9.79年・女性12.93年です。先ほどの月額の使用料を掛けると男性で約1,536万円、女性で約2,496万円になります。ご夫婦で4,032万円と高額になってしまいます。

もちろん、すべての方が健康寿命後すぐに介護費用がかかることはありません。健康でいられるのは、若い頃からの習慣によりますので、老後費用を節約するには、健康習慣を作ることですね!

また、病気やケガなどの緊急費用として、生活費の3ヵ月分〜1年分を確保しておきたいですね。例えば1ヵ月の生活費が20万円なら60万円〜240万円です。

人生で必要になるお金の総額は?

そして総額を計算すると、少なく見積もっても1億997万円になります。

大きな支出だけでもかなりの金額です。先ほど試算したのは、毎月4万円を年利7%で42年間運用して得られる約1億2,000万円でした。

投資にチャレンジしていれば、なんとかなりますが、預貯金だけで準備するのは、厳しいことが理解できますね。

Next: 若いうちに投資を始めるのがベストだが、何歳でも思い立ったら始めるべき

1 2 3 4 5
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー