国の制度を活用して継続して投資すると、どれくらいの資産が築けるのか
先日、こんな感想をいただきました。「お金は銀行に貯金をしておくものとばかり思っていました。そして投資はお金持ちの人がするものと思いこんでいました」。
金利が高かった1980年代でしたら貯金だけでもお金は増やせました。ところがゼロ金利・マイナス金利の現在は、貯金だけではお金は増やせません。NISAやイデコなど国の制度を積極的に活用して普通の人こそ、投資を家計に取り入れるべきなのです。
また、投資における「リスク」を誤解している方は多いです。一般的にリスクと言うとと、火災のリスクとか病気のリスク犯罪や盗難に遭うリスクなど「マイナス方向」のリスクのことを指します。
ところが、投資におけるリスクは、プラス方向でも、マイナス方向でも「当初の予測から外れること」を指しています。なので、リスクがないとお金も増えないのです。さらに投資のリスクは、資産を分散させることで、軽減もできます。
例えば、イデコを利用して2万3,000円を毎月運用します。期待リターンが5%でしたら、37年で約2,945万円になります。もっとリスクを取って7%で運用したら、約4,822万円になります。元金は、1,021.2万円ですから、5%で運用できれば、1,923.8万円の利益が非課税で手に入ります。7%でしたら、4,719.8万円もの利益が非課税です。
イデコは、60歳までですから、早く始めないと非課税期間が短くなってしまいます。ぜひ社会人1年目からはじめることをおススメします!
59歳でイデコを活用する価値について考察してみた
若い頃から投資を取り入れる提案をすると、「新卒からじゃないと、長期投資は遅いの?」という声も聞こえてきます。私は何歳でも思い立ったら投資をはじめるべきだと考えています。
少し極端な例ですが、59歳でもイデコを利用する価値について考えてみましょう。イデコは掛け金が全額所得控除になります。なので、59歳からでもメリットはあるのです。
例えば2万3,000円を1年間積立てしたとします。税率が20%の方でしたら、5万5,200円も税金が戻ってくるのです!リスクを取らずに定期預金で運用しても、税金の還付と合わせれば、十分オトクな制度なのです。