突然、ウィキリークス創始者を逮捕
創設者アサンジ氏はそのことで米政府の怒り買い、これまでの7年間、英国のエクアドル大使館に亡命していた。
ところが先週4月11日、エクアドル政府がこれ以上の亡命を認めないとしたことで、英国警察がアサンジ氏の身柄を拘束した。
ロイターやBBC、ニューヨークタイムズやウォールストリート・ジャーナルは同日のトップ記事として取り上げ、警察関係者が数人でアサンジ氏を担ぎ上げて、警察車両に運び込む映像を放映した。同日、米司法省は米政府の機密情報の漏洩に関与したとして、アサンジ容疑者を訴追したと発表、容疑者を逮捕した英当局に身柄の引き渡しを求めているとした。
似たような事例では、米国家安全保障局契約職員だったスノーデン氏が、米当局が個人情報を監視していたことを暴露したが、同氏は現在、ロシアに亡命している。
また、個人情報の取得及び利用では、フェイスブック、グーグル、アマゾンなども問題視されている。
正しい情報がなければ国家も沈む
情報インフラは、航海における海図のようなものだ。海図そのものが情報の塊なので、正確な情報でなければ、座礁してしまう可能性が出てくる。
政府や上記プラットフォーム大手企業は、量・質ともに情報インフラ格差の最上位にいる。
リテラシーとは読み書き能力の意味だ。読み書きができない人はイリテラシー(illiteracy)と、リテラシーの前に否定の意味の接頭語がつく。リーガルに対するイリーガルと同じだ。
このことは、情報インフラ格差の最上位にいても、海図が読めなければ座礁しかねないことを意味している。
首相、社長、船長、個人投資家など、すべての一国一城の主が座礁の可能性を減らすためには、情報インフラだけでなく、情報リテラシーを高める必要がある。
では、どちらがより大事なのだろうか?
Next: 私たち庶民がウソ情報に振り回されないためには?