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セブンイレブンに学ぶ、企業を劇的に成長させた商品の価値開発=吉田繁治

宅配物流においては、クロネコヤマトの新しい付加価値

小倉昌夫社長は、宅配便に新しい付加価値をつけるために、最初から全国物流しました。

個人から個人に送る宅配の商品価値は、「どこからでも、どこへでも1個を送ることができる価値÷安い料金」にあると考えていたからです。

社会では、全国のシームレスな高速道路網が完成していました(1991年:平成2年)。小倉氏は、社会の時流を利用したのです。

「宅配の新しい価値を作る」という意思が、世界に先駆けて宅配物流を作り、それが世界に普及しました。宅配は、弁当・総菜の日本型コンビニと同じように、日本人が商品開発したものです。

ウーバーによるタクシーの、顧客にとっての高付加価値化

経済が成熟すると(新規の産業が少なくなると)、既存の商品を、顧客にとってどういう方法で高付加価値化するかという商品開発が大きな事業を作ります。

白タクをスマホで組織化したウーバーの新規公開の時価価値は、7兆円でした(2019年5月に上場)

米国のタクシーは、サービス価値の問題を抱えていました。「拾えない+安全の不安+不潔な社内+英語が通じない」という問題です。(特にNYのイエローキャブは、かなりひどい)

ウーバーは白タクをスマホで組織化し、「いつでも、どこへでも、安全に、清潔に」、「ライド・シェア(同乗)」なら安く行けるという、運行のサービス価値を作ったのです。

「スマホにアプリをいれて呼ぶと、自分のいるところに来て、安全・清潔・安価に運んでくれ、料金は電子マネー」というサービスです。重要な点は、5つ星で顧客評価をいれたことです。

GPSで本部が運行を監視しているので、顧客は安心です。そのうえに、5つ星の評価の高い車を選ぶことができます。

白タクのドライバーは、5つ星の評価を獲得すると1か月に80万円以上の収入(年間1000万円以上)になるという。平均で70%くらいが、ドライバーの収入になるからです。日本のタクシーでは300万円くらいでしょう。

以上のシステム的な仕組みで、ウーバーは新しいタクシーの商品価値を作ったのです。日本では、総務省の業者規制が長かったのでまだ1部しか普及していませんが、都市部に広がるのは時間の問題です。タクシードライバーが高収入に惹かれ、白タクで独立するからです。日本では、初乗りが823円です。

運転が危険になる、70歳以上の高齢者の同乗(ライド・シェア)で店舗への買い物での利用も増えるでしょう。

宅配物流でも、ウーバー式ドライバーの仕組みが始まっています。1個の近隣宅配料が500円くらいです。1個平均で約20分かかるという(東京都23区内のケース)。

場所を特定できるGPSの機能があるので、「(秘密の行動では)多少困ること」もあっても、スマホは偉大な通信機です。通信速度が2020年から5Gになっていくと、無敵でしょう。電子マネーの財布にもなります。

Next: 付加価値の高い新商品やサービスはどのように作るのか?

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