日本の株価は意外に堅調?その他の「起こりうる」予想
(11)米欧で大規模なテロは減少
安全保障面が強化されイスラム国(IS)やアルカイダなど、テロ組織による100人を超える死傷者を出すような大規模な攻撃は米国及び欧州で減少する。ただし、米国は中東からの難民受け入れを限定的にとどめる。
(12)日本、アベノミクスが奏功する
2015年下半期の景気後退から脱し、成長率は1%増となる。日経平均は2万2000円へ上昇する一方、ドル円は130円までドル高・円安が進む。
(13)投資家は金融工学への態度を硬化させる
自社株買いをはじめM&A、租税回避策は短期的に1株当たり利益を引き上げるのみと気づき、設備投資や研究開発費の改善を求めるようになるためPERは低下する。
(14)製薬業界にとって大躍進の年に
ガン、心臓病、糖尿病、パーキンソン病などにおいて画期的な新薬が複数開発され、新薬の価格に対する政治家の批判も緩和する。寿命は延び続け、年金プログラムを一段と圧迫していく。
(15)商品価格は安定へ
農業主、産業素材メーカーが減産に踏み切るため、商品価格は安定していく。エマージング経済はリセッションから脱却し同株式市場も好調なパフォーマンスに驚きを禁じ得なくなる。
2015年の10大予想はどうだった?
以下はバイロン・ウィーン氏による「2015年サプライズ10大予想」の結果。
(1)FEDの第1弾利上げ2015年半ば以前に開始へ→ハズレ
(2)サイバー攻撃が悪化→当たり
(3)米株ラリーは2015年も継続→ほぼ当たり
(4)ECBは国債・住宅ローン担保証券、社債を買い入れへ→微妙
(5)日銀による「衝撃と畏怖」、2015年は影響力喪失→ほぼ当たりだが日経平均横ばいはハズレ
(6)中国の成長率、7%割れへ→当たり
(7)原油安がイランを直撃、原子力開発を停止へ→微妙
(8)ブレント原油先物は40ドル割れへ→微妙、プーチン大統領の年末辞任説もあったが…。
(9)ハイイールド債と米国債のスプレッドは縮小へ→微妙
(10)共和党、多数派の威力をフル活用→ブッシュが大統領候補が微妙
(11)水こそ、環境問題のセンターステージへ
(12)インターネット、アプリを通じたサービス業が問題に直面
(13)ブラジル経済が予想外の好転へ
『兜町カタリスト』(2016年1月6日号)より一部抜粋
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