リブラは人気化するのか?
リブラがビットコイン等の目指す仮想通貨の姿と同じなのか違うのか、既に様々な意見が出ています。
ただ、唯一の関心事は、リブラが世界中で使われるようになるか、それだけです。
「エジプトはナイルの賜物」であるならば、おカネは「信用の賜物」です。ビットコインが一般的に普及していないのも、1つには「信用」に難があるためです。
その点、リブラは「パクリの信用」を得ています。フェイスブックやビザなど有名企業の「信用」も活用しようとしています。
おカネの機能を果たす可能性はあるのではないでしょうか。
リブラは新たな「通貨」になりうる
金融市場の者としては、バスケット通貨とリブラ、そしてドルやユーロ、円などとの換算レートがどのようになるのか、関心が高まります。
恐らく登場当初は理論値よりもリブラは高めで取引されるはずです。ビットコインほど乱高下はしないでしょうけど、多少のプレミアムは付くでしょうから。
その上で、理論値と実際の値との乖離を狙ったアービトラージ、裁定取引の機会も生まれるかも。ノリは日経平均先物と日経平均225銘柄から算出される理論値との差を狙った裁定売り・買いと同じです。
そんな想像を巡らせてみると、リブラは「新たな仮想通貨」というより、単に「新たな通貨」と呼んだ方がスッキリします。「デジタル国リブラの通貨」てな感覚です。