fbpx

米中貿易戦争「関税第3弾」の影響を受けた決算シーズン到来で、米景気は失速する=藤井まり子

アメリカでは、4半期に一度の決算発表シーズンがまもなく幕開け。米中貿易戦争の関税代3弾が発動されてからの初めての決算はどんな影響がみられるでしょう。(『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』藤井まり子)

※本記事は有料メルマガ『藤井まり子の資産形成プレミアム・レポート』2019年7月2日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にご購読をどうぞ。当月配信済みのバックナンバーもすぐ読めます。

アメリカ市場は遅かれ早かれ「夏の波乱」が始まるだろう

「業績リセッション」入りするアメリカ企業

アメリカでは、4半期に一度にやってくる決算発表シーズンが、まもなく幕開けします。

ちなみに、延ばし延ばしになっていた「関税第3弾(中国製品2,000億ドルへの関税を25%へ引き上げる制裁関税)」が全面適用になったのは、6月15日から。

第2四半期(4~6月期)の決算は、「関税第3弾」が発動された後での「初めての決算発表」ということになります。

今回の決算発表では、第2四半期のS&P500企業の「1株利益」は前年比2.6%減と予想されています。第1四半期の「1株利益」は前期比0.3%減でしたから、これで、2期連続の減収となるわけです。いわゆる「業績リセッション(2期連続の減収)」入りです。

ちなみに、アメリカ企業が「業績リセッション」に陥るのは、2016年4~6月期以来のことです。

しかも、この「業績リセッション」は、向こう1年くらい継続する可能性が高いのです。

2019年は、第3四半期も第4四半期についても、さらには2020年の第1四半期も、業績の下方修正されることが見込まれています。

なぜならば、第3四半期からは、「関税第3弾」の影響がジワリジワリと効いてくるはずですし、「FRBの利上げのし過ぎ」が原因で、アメリカ経済の成長率は、今後ますます減速して行くことが見込まれるからです。

実際に失速し始めたアメリカ経済

アトランタ連銀によるGDPナウ、NY連銀によるナウキャスティングの予測によると、「第2四半期のアメリカGDP成長率」の予想は、それぞれ1.5%と1.3%。第2四半期のアメリカの実質経済成長率は、よくてせいぜい1.5%成長かそれ以下でしょう。

この1.5%成長が、パウエルFRBによる「利上げのし過ぎ」の結果、今後さらに、少しずつ少しずつじわじわ減速していくわけです。

たとえ、今から急いで7月と9月にパウエルFRBがそれぞれ0.25%ずつ利下げへと動いたとしても(本当は、9月と12月の利下げかもしれない!)、幾度もお伝えしておりますように、アメリカ経済の成長が再び加速し始めるのは、どんなに早くても来年2020年春の4月以降と予測されます。

Next: このような状況で、7月の利上げは本当に行われるのか?

1 2 3

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらTwitterでMONEY VOICEをフォロー

ついでに読みたい