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米国株絶好調も、なぜ日本株はパッとしない?日銀が奪い去った日本市場のゲーム性=高梨彰

独立記念日前日、NYダウやS&P500指数など主要株価指数は最高値更新。トランプ大統領はTwitterから喜びのつぶやきです。対して日本株はパッとしません。(『高梨彰『しん・古今東西』高梨彰)

※本記事は有料メルマガ『高梨彰『しん・古今東西』』2019年7月4日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:高梨彰(たかなし あきら)
日本証券アナリスト協会検定会員。埼玉県立浦和高校・慶応義塾大学経済学部卒業。証券・銀行にて、米国債をはじめ債券・為替トレーディングに従事。投資顧問会社では、ファンドマネージャーとして外債を中心に年金・投信運用を担当。現在は大手銀行グループにて、チーフストラテジスト、ALMにおける経済・金融市場見通し並びに運用戦略立案を担当。講演・セミナー講師多数。

まるで「パチンコ屋」? なぜ日本市場はパッとしないのか…

米国債が売られるまで株高は続く

独立記念日前日、NYダウS&P500指数など主要株価指数は最高値更新。トランプ大統領はTwitterから喜びのつぶやきです。

NYダウ 日足(SBI証券提供)

NYダウ 日足(SBI証券提供)

S&P500指数 日足(SBI証券提供)

S&P500指数 日足(SBI証券提供)

ここもとの株高を促しているのが債券高・金利低下です。米国債利回り低下もさることながら、欧州債利回りも低下を続けています。財政が厳しいとされるイタリアの2年国債でさえも、利回りマイナス。

豪州など各国の中央銀行が利下げに動いていることも、株高を導いています。

今後はどうなるんでしょ、と問われたときにも、暫くは「米国債が売られるまで、株高は続くわね」が主流となっちゃいそうです。

いつまで債券高なのか?

FedというかパウエルFRB議長は、比較的トランプ大統領の圧力に「抵抗」した発言が目に付きます。

しかし、市場はFedの利下げなんか待っちゃいません。米国債が少し緩みかけて、ショート(売り持ち)を作る時機かなと思わせたときに、欧州債買いに出くわしたことも、買い戻し誘発による債券高を演出したようにみえます。

いつまで債券高なの?となります。ずーっと同じことの繰り返しですが、インフレ率が上がるまでです。昨日の債券高にしても、「雇用データ弱め→インフレ圧力弱め→金利下がっちゃう」の図式ですから。

株から資金を移す口実がない

また、株から資金を外す口実がなかなかみつからないことも、株の最高値更新に繋がっています。金(ゴールド)は確かに上がっていますが、米ドルと反対の動きをしているだけでして、大きな株からの資金移動を促すまでには至っていません。

それより何より、おカネが金融市場に滞留し過ぎです。これ以上留まらせてどうするのかという気もしますが、インフレ浮揚・景気刺激への力が限られようと、各中央銀行は緩和路線に進みます。

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