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リンガーハット、20億円赤字・大量閉店から完全復活。わずか数年で改革できた3つの要因=栫井駿介

デフレと真逆の野菜国産化・値上げを断行

しかし、これだけに終わっていたのなら単なる経営改善の話です。米濱氏は大きな決断に打って出ます。何と、使用する野菜をすべて国産化し、値上げを敢行したのです。

野菜を国産化するというのは、前述のコスト削減とは真逆の話です。国産の野菜はどうしても値段が上がってしまいます。また、値上げも当時のデフレの流れとは真逆を行くものでした。

まして、当時はリーマン・ショックで世界経済がどん底に落ち込んでいた時期です。そんなときにコストアップと値上げを行うということは、見る人が見れば自殺行為とも捉えられかねません。これで客離れが進めば、もう立ち直ることが難しくなってしまいます。

しかし、結果から見れば、この改革は成功に結びつきました。

野菜を国産化し、さらに増量したことにより、健康志向の女性客が増加したのです。「野菜たっぷりちゃんぽん」は1年で500万食が売れる大ヒット商品となりました。子供にも安心して食べさせられるということで、家族連れの顧客も増加しました。

日本マクドナルドの創業者・藤田田氏も「女と口を狙え」と言っています。リンガーハットは、ブームの鍵を握る女性の支持をがっちりと掴んだのです。

米濱氏の改革が成功し、リンガーハットの業績は盛り返します。2015〜2017年には3年連続で最高益を達成し、足元でも業績を拡大しています。

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近年は家族連れをターゲットに、フードコートへの出店が増えているようです。

Next: なぜ3年連続「顧客満足度1位」に? 改革が成功した3つの要因

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