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株式投資で手間暇かけず大きく儲けるなら、テクニカルよりもファンダメタルズ分析=山本潤

順ばりは勝率が低く、逆張りはリスクが高い

一方で、順ばりも偏った思想です。

「上がっている株は、下がるまでは上がり続ける」という哲学に基づいています。考えてみれば当たり前のことです。

思惑通りに買って上昇している間は大きな含み益となります。しかし、買った後に下がったら、その哲学に従えば、逆のポジションを取らざるを得ません。

なぜなら、「下がった」ということは、今度は「上がるまでは下がり続ける」という戦略にスイッチしなければ自己矛盾をしてしまいます。つまり、順ばりは、その哲学に「損切り」という戦略を内包させているのです。「上がったら買い」のスタンスでは、実践上は、損切りの連続で勝率は大変低くなります。

「損切り」順ばりは勝率が低く、「ナンピン」逆ばりはリスクが高いのです。そのどちらかを相場の局面で選び、銘柄との相性で適切に選べといわれても、簡単に選べるわけはありません。

数あるテクニカル指標も、銘柄との相性があり、どんな指標がどんな銘柄に合っているかは、やってみるまでわからないのです。その結果、テクニカル分析は多くの挫折者を出しています。

テクニカルを勉強したのはいいものの、株が一向に上手くならないと嘆く方は多いのではないでしょうか。

なんとか挫折することなしに、株式投資におけるタイミングをわかりやすく解説できないでしょうか。また、テクニカル分析に頼らずに儲けられる方法はないのでしょうか。

ファンダメンタルズ分析は、個別企業の基礎的な企業体力や収益動向を基本に株価の割高や割安を判定する手法です。そして、ファンダメンタルズ分析の基本は、短信を正しく読みこなすことなのです。

ファンダ分析は、「将来の企業収益の見通しが株価を決める」という哲学に基づいています。

ところが世の中一般的には、「ファンダメンタルズ分析は個人投資家には難しすぎる」といわれています。これは完全な誤解です。むしろ、解釈が多種多様のテクニカル分析の方が難解です。ファンダメンタルズ分析は難しくはありません。

また、「ファンダメンタルズ分析では売買タイミングは計れない」というのも著しい誤解です。実は、ファンダメンタルズ分析によって自動的に近い形で売買タイミングが設定できるのです。

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