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なぜ韓国の反日やり過ぎに米国が激怒した?文政権の幼稚外交とGSOMIA延長の舞台裏=勝又壽良

米兵の犠牲で現在の韓国がある

朝鮮戦争での米軍犠牲者は、米国防総省によれば戦死者、戦闘以外の死者、戦闘中の行方不明者を含めれば、じつに4万4,702人に及ぶ。これだけの犠牲を払って、韓国防衛に協力したのである。

それが今になって、「日本が憎いから」という理由で、敵方の中国へ秋波とは信じがたい裏切りである。中国のGSOMIA破棄が、米韓同盟を弱体化させ、中ロ朝へ塩を送る行為に見られたのだ。

韓国外交の迷走は、李朝末期となんら変わっていないことに気付く。朝鮮李朝は、国内政治情勢が混乱していた。日本派、清国派、ロシア派と分かれて争っていた。李朝内部ではロシアと組んで日本派や清国派を追放する画策が行なわれていた。ロシアが、南下して朝鮮半島を支配すれば、アジアに大きな影響力を持つことは明らかだった。当時の覇権国の英国は、米国と協議しこれを阻止すべく、日本を朝鮮半島の「代理人」とした。日韓併合の下地はこうして用意されたのだ。

朝鮮が、日本の支配下に組み込まれなかったとすれば、当時の政治情勢ではロシアであろう。韓国が、帝政ロシアに支配され農奴として使役されたことは想像に難くない。現在の韓国の姿はあり得なかったはずだ。

歴史に「if」はないと言うが、頭の体操として試みる必要はあろう。

韓国が触れられたくない史実

朝鮮の日本派は、日本と朝鮮(大韓帝国)の軍事同盟が、ロシアに対抗し、大韓帝国の富国強兵を図る方法であると主張した。1906年、日本派は「韓日合邦」をはじめて主張した。1909年10月に併合反対派だった伊藤博文前統監が暗殺されたのち、日本派は同年12月、韓国皇帝、統監、首相らに対し「日韓併合」の声明書を提出した。

この中で、「日本は日清戦争で莫大な費用と多数の人命を費やし韓国を独立させてくれた。また日露戦争では日本が莫大な損害を出しながらも、韓国がロシアの口に飲み込まれる肉になるのを助け、東洋全体の平和を維持した。韓国はこれに感謝もせず、あちこちの国にすがり、外交権が奪われ、保護条約に至ったのは、我々が招いたのである」と記した。

こういう記録は、現代の韓国にとっては絶対に触れられたくない部分であろう。

日本が、当時の大国である清国やロシアと相次いで戦争して破ったことが、日本派による日本との併合希望であった。

朝鮮の「事大主義(勢力の強い方に付き従う)」が良く表れているのだ。

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