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3人の“黒船”が演出する「アベノミクス第3幕」 再び白羽の矢が立つ日本株式市場=藤井まり子

3月のFOMC声明文に「注目の一文」が再登場したことの重大な意味

さて、イエレンFRBが3月15日~16日にFOMCを開催、ハト派的な金融政策を発表しました。
・「3月の2回目の利上げ」は先送り、
・「2016年の利上げペース」を、「年4回ペース」から「年2回ペース」へと減速すること、
を発表しました。

さらに、この日のFOMCでは、アメリカの実質経済見通しの予測を、2016年、2017年と、それぞれ2.4%から2.2%へ、2.2%から2.1%へと、少しだけ下方修正しています!

ですからこそ、再びアベノミクスに白羽の矢が立って、アメリカの3人の大物学者が急きょ来日したわけなんですね。

この日のイエレンFOMCは、その声明文で「グローバルな経済とグローバルな金融情勢(global economicand financial developments /直訳は『グローバルな経済成長とグローバルな金融情勢』)」という言葉を、2回使用しています。

この文言「global economic and financial developments」は、1回目の利上げを見送った9月のFOMC声明文で初登場しました。しかしながら、この文言は、「1回目の利上げ」を着手した「12月のFOMC声明文」では消されていました。

ところが、ところが!この文言「global economic and financial developments」は、年初からのグローバル市場のパニックを受けて、「3月のFOMC声明文」で再登場します。同時に、「2度目の利上げ」が見送られました。

ちなみに、一部マスコミ報道では、「global economic and financial developments」という英文を、「世界経済と発展途上国の金融」と間違って翻訳しているところが多々見受けられます。「financial developments」は「発展途上国の金融」ではありません(きっぱり!)。日本も含めて、「(グローバルな)金融情勢」のことです。

ここのあたりを誤訳すると、FOMCが何を心配しているのか大きく間違ってしまうので要注意です。

要するに、イエレンFOMCはその声明文で、アメリカ経済が実質GDP成長率2.0%~2.2%程度の穏やかな回復軌道にあるものの、向こう2~3年は穏やかな経済成長しか見込めず、アメリカ一国だけでは世界経済全体をけん引するには力不足であると、しっかりと認識しているのです。

やはり、(発展途上国だけでなく、ユーロ圏やイギリスや日本の情勢も含めた)グローバルな経済成長およびグローバルな金融情勢の「減速リスク」を、再び認識しているわけです。

特に、「中国経済の減速を穴埋めする役目を担っていたはずの日本経済」が、2016年の第4四半期の実質GDP成長率がマイナスになったことには、率直に驚いているわけです。

そこで、イエレンFOMCは、3月の「2回目の利上げ」を見送って、2016年の利上げペースの見通しも「年2回ペース」に下方修正したわけです。そして、アメリカとIMFは、日本のアベノミクスに再び「白羽の矢」を立てたわけです。

Next: 「日本株式ブーム」「新興国株式ブーム」に繋がるアメリカの景気回復

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