盗みの手口その1:カネ・女・名誉で釣って盗む
中国・韓国の企業は、日本の技術力を持った企業のトップや、社員をそのままカネで釣って技術を吸収している。
日本では技術者が冷遇されており、給料も低く、肩書きも用意されていない。だから、技術者は中国の企業から狙い撃ちされるのである。もちろん、中国だけではない。韓国も同じことをしている。
カネと女と名誉で日本人の技術者は買収され、そのまま技術を横流しする。
もちろん、罪悪感はあるのだろう。しかし、目の前に大金を積まれてしまい、女性を差し出され、丁重に持てなされて、それを拒否することができる人はいないのではないか。
まして、日本企業は技術者に何かを開発させても、その成果はすべて会社が取って、社員に還元しないので、待遇に不満を持ったまま働いている技術者は、掌を返して中国に技術を横流しする。
さらに上層部は上層部で、中国に行ってハニートラップに引っかかって脅されて、これまた技術漏洩が起きる。
ハニートラップに引っかかっているのは日本の政治家だけではない。技術を持った企業は、上から下までみんな狙われている。
「カネ・女・名誉で釣る」というのは、機密情報を盗むための基本工作であると言える。売国は、欲望から始まるのだ。
アメリカの企業家や政治家も、片っ端からこの手法で中国に寝返っていた。
盗みの手口その2:公然たるヘッドハンティングで盗む
大金を積んで技術者を引き抜くといえば、裏側でこっそり行われている「賄賂」的なものもあるのだが、最先端の技術を持った人たちは裏から買収されると共に、表からも堂々と取られて中国の企業に持っていかれる。
たとえば、経営手法などは個人の力量や人脈が決定打になることが多い。そうすると、単に技術やノウハウを盗んだだけでは役に立たず、人間そのものを引っ張ってこなければならない。
だから、こうした部分では表側からヘッドハンティングを仕掛けて堂々と中国に技術移転をさせる。
ヘッドハンティングと言えば、大企業のカリスマ経営者だけを思い浮かべるかもしれない。
しかし、それは私たちが想像していないような分野でも行われている。中小企業の経営者のヘッドハンティングもあれば、大学の研究者のヘッドハンティングもある。
日本では「この会社しか作れない」という技術を持った中小企業もあるのだが、こうした企業の技術を持った経営者や社員もしばしば中国にヘッドハンティングされている。
たとえば、工作機械には金属を削る「刃物」が非常に重要な役割を演じる。この刃物も、実は日本独自の技術が詰め込まれており、どのように刃物を製造するかは一種の「最先端技術」なのだ。
こういった「職人」に位置するような技術者の元に、ある日、ヘッドハンターがやってきて、中国の企業から高給を提示される。
そして、基礎技術からノウハウまでが、大挙として流出していくことになる。