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インデックス投資 vs 個別銘柄投資、損するのはどっち?=田中徹朗

個別銘柄投資の大きな魅力

たとえば、自分の読みが当たった場合の儲けの大きさと満足感です。

そうしょっちゅうあることではありませんが、とくに小型株の場合、投資額が10倍以上になることだってあります。

たとえ5銘柄程度だけの分散投資をしていても、そのうち1銘柄が数倍になれば、それで十分な利益を得ることもできます。

万が一、その5銘柄のうち1銘柄が破綻しても、全体としてはOKというシナリオを描くこともできます。

個別銘柄投資の利点は、ほかにもあります。

1つ目は、究極のローコスト投資であるという点です。

近年ローコストのインデックスファンドが増えてきましたが、それでも初期手数料ゼロで、かつ信託報酬ゼロというわけにはなかなかいきません。

これに対して、個別銘柄投資はどうでしょう。

証券会社に支払う株の購入手数料はほんのわずかかかりますが、運用資産額の中では無視できる金額ではないでしょうか。

2つ目は自分自身の知識やスキルの向上で、僕はこれが大きいと思います。

個別銘柄投資を長くやっていますと、何度も痛い目に遭いますし、逆に大儲けすることもあります。

人は学問を通して知識を増やすこともできますが、自分の損得勘定を通して身に着く知恵や知識は、学問には代えがたいものがあります。

さらに単に株で損した儲けたという、狭くて浅い知見にとどまりません。

これは僕自身の経験から申し上げますが、個別株投資を通して身に付いた経験やスキルは、他のあらゆる投資……たとえば債券や保険など紙の資産だけではなく、不動産やコインなど実物資産投資における相場観の形成にも役立ちました。

まさに個別銘柄投資は投資の原点だと言えるでしょう。

あなたに合った投資は?

今回のメルマガでは株のインデックス運用と、その対極にある個別銘柄投資について考えてみました。

どっちが良くて、どっちが悪い、と言うつもりはありません。

人それぞれ個性も違えば、株への期待値・位置付けも異なります。

ですから、どちらの方向に進まれるかは、皆さん次第です。

それぞれに長所と短所があること、そして私たちはどちらの方向に進んでもいいんだということを知っていただきたく、今回のメルマガは書きました。

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image by:Wright Studio / Shutterstock.com
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一緒に歩もう!小富豪への道』(2020年5月21日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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